「つながりフェスタin気仙沼2011」に参加して

計良通子

去る7月18日に「つながりフェスタin気仙沼2011」が開催され、私はステージのイベント要員として参加させていただきました。

北海道の遠近各地より、たくさんの方々が苫小牧港に集合し、機材や支援物資をたくさん積み込みフェリーで八戸港へ向かいました。

港へ上がり岩手県の大槌町の避難所に立ち寄り、あらたに西本願寺のボランティアセンターとなった花巻市東和町の成島小学校へ到着し準備を行いました。

翌日、イベント会場である気仙沼市の鹿折小学校で午前11時より大阪から来てくれた、「るんびにー太鼓」の威勢の良い太鼓の音が会場に鳴り響き、イベントが始まりました。たくさんの出店が立ち並び、ジンギスカンやちゃんちゃん焼き、じゃがバターなど、まさに北海道を代表する食べ物には、地元の方々がたくさん集まってくださり、忘れかけていた笑顔があふれていたように見えました。

ステージでのイベントでは、北海道クイズに始まり、ゲーム大会などたくさんの方々とふれあうことができました。イベントの後半では、シンガーソングライターの「ふくい舞」さんが登場し、会場の若者は大喜びでした。挨拶の中で、「被災された方々に歌を通して、たくさんの元気を与えて、こうしたイベントに参加することにより、私もたくさんの元気をいただけます。」とお話しされていました。

私自身、テレビの映像で見るのと、実際に自分の目で見るのとこんなに感じ方が違うのかと思いました。そして地元の方々は復興に向けて力強く一歩一歩前に進んでいました。そして何よりも、こども達の顔にはたくさんの笑顔が輝いていました。

イベントの最後に、これからも頑張って行こうという願いを込めて1000個の風船を空に飛ばしました。大空高く舞い上がる風船を見たときに、私の目から涙がこぼれました。地震、津波という大きな自然の力によってたくさんの大切なものが失われました。しかし、被災された方々は、大きな支えによって、力強く輝き始めている。私にとって初めて感じられた大きな出遇いでした。今回、参加させていただき、今まで経験したことのない大きなものに出遇うことが出来たのです。

これからも、ご縁がありましたらこのようなボランティア活動に参加して、「ふれあう」ことを大切にしたいと心から思いました。

この記事が掲載されている寺報やすらぎ