「やすらぎ」31号発刊にあたり

慈光照護の下、門信徒の皆様におかれましてはご清祥にてお過ごしのこと大慶に存じ上げます。又、日頃より当寺護寺発展の為に並々ならぬご尽力を頂いていること、重ねて御礼申し上げます。

今年の夏以来の発刊になりましたが、寺報「やすらぎ」第31号を門信徒の皆様のお手元へお送りさせて頂きました。

今年は3月11日に未曾有の大震災が東日本を襲い、多くの尊い命が失われ、大変な被害をもたらしました。他にも台風による災害、世界的にはタイの洪水など、天変地異に襲われた大変な年でありました。

この激動の年に、「親鸞聖人750回大遠忌法要」がご本山本願寺で4月から11月までの間、お勤まりになり、世界から44万1千人もの方々がご本山を訪れ、親鸞聖人のご遺徳を偲び、そして地震で犠牲になった方々、被害に遭われた方々に寄り添うという心持ちの中、参詣されたことでありました。

当寺では春夏秋冬と4回の団体参拝旅行を企画し、11月までに、69名の方々が、この50年に一度のご勝縁に遇えたことでありました。冬の旅行は、親鸞聖人御正忌報恩講に参詣致します。明年は特に、御正当報恩講として50年に一度の親鸞聖人の御祥月命日に参詣致します。是非とも多くの方々にこのご勝縁に遇っていただきたいと思うことでございます。

先にも述べましたが、今年は本当に大変な年でありました。人生を歩んで行く中で、良いことも悪いことも当然あるわけですが、こんなにも「何で!?」と思う年も、今までにあまり経験したことがないような気が致します。

さて、私事で恐縮ですが、今年6月24日に長女が誕生し、お寺の生活もすっかり娘中心となりました。最初は「何で?」と戸惑うことも多々ありましたが、今では若坊守をはじめ家族、寺内の方々の手を借りながら、少しずつその生活にも慣れてきております。そして今まで感じたことのない喜びをかみしめながら、日々楽しく過ごさせていただいております。門信徒の皆様には温かいお言葉やアドバイスをいただき、大変有り難く頂戴しております。またこれからも娘の成長を見守って下さい。宜しくお願いします。

激動の2011年が終わろうとしております。大晦日にはご家族ご一同でこの一年を振り返り、ご自分の人生の歩みを反省してみませんか?そして元旦には、心新たに仏祖の御前で手を合わせ、輝かしい一年をお迎えする大切なご縁として、どうぞお寺におまいり下さい。

今年は福引きを開催しましたが、来年は千本引きという催しを予定しております。午前8時からでございます。ご家族お揃いでおまいり下さい。

合 掌

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