「やすらぎ」36号発刊にあたり

02

慈光照護の下、門信徒の皆様におかれましてはご清祥にてお過ごしのこと大慶に存じ上げます。又、日頃より当寺護寺発展の為に並々ならぬご尽力を頂いておりますこと、重ねて御礼申し上げます。

寺報「やすらぎ」第36号を門信徒の皆様のお手元へお送りさせて頂きました。

さて、昨年の報恩講修業の後に、新境内地を塀で囲むことが出来てから、かなりの月日が経過してしまいしたが、諸般の経済状況、諸々の都合等、何度も何度も暗礁に乗り上げかけましたが、総代会と各業社さんとの建設的なお話し合いを重ねさせていただき、この度の安楽寺総合整備計画の最終プランとなります外構工事の内容が6月末に最終決定し、7月初旬より本格的な外構工事を行っております。8月の初旬には全て整った姿となることと思います。ご門徒の皆様には大変長い間、ご心配やご迷惑をお掛けし誠に申し訳ありませんでした。こちらに新境内地の駐車の仕方や出入り等につきまして、図を用い、分かりやすく詳細を記載しておりますので、ご確認の程宜しくお願い致します。

時節は早いもので、もう一年の半分が過ぎお盆をお迎えする季節となりました。昨年より、7月の下旬からご門徒のお宅へお盆参詣させていただいております。今年も、叔父や法務員さんにお手伝いをいただき、8月11日まで全門信徒お盆参詣をさせていただきます。例年通り、12日には役員総会を開催し、お昼頃に役員総出で里塚の安楽寺六角堂へお詣りさせていただきます。13日から16日の午前中まで、納骨堂にお詣りされる皆様と共に先人をお偲びさせていただきます。16日の午後1時よりお盆の締めくくりとして「盂蘭盆会(うらぼんえ)」のお勤めを致します。たくさんの御参詣をお待ちしております。特に、大切な方を亡くされてから初めてのお盆をお迎えされるご遺族の皆様には、大切な御法縁となることと思います。是非とも御参詣いただきますようお願い申し上げます。

何かしら世の中殺伐としております。社会情勢も困難を極め、ますます混迷の世の中に近づいていることと思います。真実とは何か?ということをあらためて考えさせていただけるご縁が、先人を偲ぶ季節、このお盆という大切な仏教週間ではなかろうかと思うことでございます。

先人を偲びながら、ここまでの自分の人生の歩みを振り返り、いただいた命の有様をあらためて見つめてみる。そんなご縁にしてみませんか。きっとそこに真実の光が差し込んでくることと思うことでございます。真実の光とはほとけさまの願いやはたらきのことであります。共々に、このお盆を通して、大切なことに気づかされ、ほとけさまの願いにふれてみる。そんなご縁にいたしましょう。

合 掌

この記事が掲載されている寺報やすらぎ