本願寺第25代専如御門主様伝灯奉告法要記念 第2団体参拝旅行記 平成29年3月26日~29日 3日目

第3日目(3月28日)

 第3日目、大阪を離れ一路京都を目指しました!この旅のメインイベント「本願寺第25代専如御門主 伝灯奉告法要」に参拝致します。
京都に到着し、法要の前に一箇所だけ以前より皆さんをお連れしたかったお寺、「安楽寺」さんへ参りました。「安楽寺」さんは、正式名称を「住蓮山 安楽寺」と申し、親鸞聖人が法然門下の時代に同門として、お念仏の教えを共に学ばれた、「住蓮」と「安楽」の為に建立されたお寺であります。詳細は後に注釈として記しておきます。

哲学の道を皆さんと歩きました 何を考えて歩かれましたか?

タイミングが良ければ桜のトンネルだったのですが・・・ 

こんな微笑ましい光景もありました(足の悪い奥様の手を引く山下さん)

「住蓮山 安楽寺」

「安楽寺いわれ」

秋の姿はこんな感じです。一度訪れてみてはいかがですか?

本堂の前に綺麗なお庭があります。

 安楽寺の奥様です。なんと札幌のご出身とのこと!大学時代に住職様と知り合われたそうです。とっても気さくな方なので、是非とも足を運んでみてください!

御本尊「阿弥陀如来」

真剣にご説明を聞かれていましたね

最後に本堂前で記念写真をパシャリ


※注釈「承元の法難」 建永元年(1206年)後鳥羽上皇が熊野神社参詣の留守中に、上皇が寵愛する「松虫」(松虫姫)と「鈴虫」(鈴虫姫)という側近の女性が、御所から抜け出して「鹿ケ谷草庵」にて行われていた念仏法会に参加する。
安楽房と住蓮房の『六時礼讃』の美声が、世を憂いていた松虫と鈴虫を魅了し出家を懇願する。安楽房と住蓮房は上皇の許可が無いため躊躇するものの、二人の直向さを受け、剃髪を行う。松虫姫と鈴虫姫は、白小袖(白衣)に袖(白衣)に緋袴を履い後は2人とも白小袖(白衣)に緋袴を履いた巫女装束の恰好に頭を丸めた姿になっていた。松虫と鈴虫が出家し尼僧となったことに加えて、男性を自分の不在中に御所内に泊めたことを知った後鳥羽上皇は憤怒し、建永2年(1207年)2月、専修念仏の停止を決定。住蓮房・安楽房に死罪を言い渡し、安楽房は六條河原において、住蓮房は近江国馬渕にて処される。その他に、西意善綽房・性願房の2名も死罪に処される。
同月28日、怒りの治まらない上皇は、法然ならびに親鸞を含む7名の弟子を流罪に処した。法然は、土佐国番田(現、高知県)へ、親鸞は越後国国府(現、新潟県)へ配流される。この時、法然・親鸞は僧籍を剥奪される。法然は「藤井元彦」の俗名を与えられ、親鸞は「藤井善信」(ふじいよしざね)を与えられる。その後、法然に対し赦免の宣旨が下った。しかし入洛は許されなかったため、摂津の勝尾寺(大阪府)で滞在する。ようやく建暦元年(1211年)11月、法然に入洛の許可が下り、帰京できたものの、2ヵ月後の建暦2年(1212年)1月25日、往生する。建暦元年(1211年)11月、親鸞に対しても赦免の宣旨が下る。親鸞は、法然との再会を願うものの、時期的に豪雪地帯の越後から京都へ戻ることが出来なかった。雪解けを待つ内に法然は亡くなり、師との再会は叶わないものと知る。親鸞は、子供が幼かったこともあり越後に留まることを決め、後には東国の布教にも注力することになる。


 安楽寺でのおまいりを終え、再び哲学の道を通り、昼食会場である「おめん」に移動致しました。ここも以前からお連れしたいと思っていたところで、うどんを京都の様々な薬味と共にいただく、ちょっと小粋なお店です。

とても美味しそうに「うどん」をいただく能呂慎太郎くん(あみだ堂仏具店)連続写真でどうぞ

様々な薬味を楽しみながら美味しくいただかれて良かったです

ホテルに到着し、荷物を置きいよいよ法要に参拝致します。徒歩で本山へ向かいました。

 この度は、境内の中に「AKARI」というキッズコーナーや食事も取れる休息スペース、お土産屋さんなどが入った施設が法要期間中、参詣者が有意義に利用出来るよう特設テントが設けられておりました。

早速キッズコーナーで遊ぶ娘 たくさんのこども達が参拝していました

休息スペースでソフトクリームなど甘いものを食べておられましたね なんだか入店しているお店はミシュランの三つ星らしいです

 時間が近づき、ぞくぞくと参詣される方々が境内の中に増えて参りました。全国各地からご門徒の皆様が、新しい御門主様のご誕生をお祝いに駆け付け、もの凄い賑わいでした。

伝灯奉告法要

 この度の第2団体参拝団は御影堂にておまいりさせていただきました。しかも前から1列目と2列目に座ることが出来、皆さん喜びと少しの緊張混ざり合った感覚だったのではないでしょうか。

阿弥陀堂のお勤めが御影堂にモニターで流れておりました

御影堂でのお勤め(前門様が先にご出座でした)

 今回の団体参拝旅行の最大の目的であった「伝灯奉告法要」に参拝し、皆さん大変感動されたようでした。「全国各地よりお集まりのご門徒の皆様とご一緒に、新しい御門主様のご誕生をお祝いすることが出来、感慨無量の喜びであった。」と、ご門徒のお一人が仰って下さり、この団体参拝旅行を企画して本当に良かったと思いました。有難うございました。
 法要終了後、引き続き「伝灯のつどい」が大谷宗家の皆様ご出座のなか開催されました。御門主様の生い立ちや前門様のインタビュー映像などが流され、ひじょうにあたたかい雰囲気の中、勤められました。御門主様、裏方様、敬(たかし 御門主様ご子息)様へインタビューもあり、とても身近な感じで「伝灯のつどい」が開催され、ご参加下さったご門徒の皆様、ニッコリ笑顔でお話しを聞かれていたのが印象的でした。

伝灯のつどい

インタビューにお答えになる専如御門主様

裏方様と敬様・顕子様

御門主様ご家族

前門様・前裏方様

帰敬式

法要そしてつどいが終了し、この日最後のプログラム、夕刻に開催された「帰敬式」をご参加いただきましたご門徒さんの山下康弘さんが受式されました。法名「釋 康喜(シャクコウキ)」とご下付されました。おめでとうございます。

 最後の夕食は、京都円山公園の「かがり火」という鳥の水炊きのお店でした。
 帰敬式を受式された山下康弘さんに法名をお渡しし、乾杯のご発声をいただきました。

かがり火

最後の夜ということで、各テーブルを代表してテーブルスピーチ行い、感想などを語っていただきました。感想をお聞きし、皆さん本当に楽しかったみたいでホッと致しました。

美味しい料理でしたよ

乾杯のご発声 山下康弘さん

最後にこの旅で一番お若い参加者でありました、水口さんの娘様より一言ご挨拶をいただき、楽しい宴が終了致ししました。おじいちゃん?、おばあちゃん?の団体参拝旅行に、よく参加して下さいました。有難うございました!これに懲りず、また参加して下さいね!よろしくお願いします!

この記事が掲載されている寺報やすらぎ