相馬組東日本大震災七回忌物故者追悼法要 平成29年2月26日

 去る2月26日、東北教区相馬組の常福寺様に於いて、「相馬組東日本大震災七回忌物故者追悼法要」が厳修され、讃嘆衆として出勤させていただきました。北海道教区からは、十勝組の婦人会有志の皆様が駆けつけ、十勝から持参した「いも団子を使ったお汁粉」を参詣者の皆様に振る舞っておられました。相馬組あの「福島第一原発事故」の影響をまともに受け、避難指定区域が散乱している土地であります。
 早めに現地に入ることが出来たので、車で少し視察致しましたが、人の姿を見ることは殆どなく、特にこどもさんの姿は全く見ることが出来ませんでした。法要後にあるご婦人と会話を交わしましたが、「七回忌が終わって少し落ち着きますかね?」と聞くと、「先が全く見えないから不安。でも私はこの町で生きていくの。亡くなった父さんが背中を押してくれているから大丈夫。」と仰いました。ひじょうに複雑な思いの中で帰路につきました。
 まだまだ復興にはほど遠い感じがします。今後もどんな支援が出来るか模索して行きたいと強く思いました。ご門徒の皆様も、どうか被災地、被災された方々のことを忘れないでください。忘れないことが復興支援の第一歩だと思います。(住職記)

いたるところに線量計がありました

会場となった常福寺様

ご法要

十勝組婦人会特製の「いも団子のお汁粉」

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