宗祖親鸞聖人報恩講(3) 平成29年9月5~7日

9月7日 おあさじ・満日中法要 第三世住職十七回忌法要・他

 最終日の朝、午前7時30分から「おあさじ」をお勤め致しました。当山ではこの報恩講のおあさじと親鸞聖人の祥月命日(1月16日)のみお勤めする正信念仏偈行譜を参詣者の皆様と共に頂戴致しました。なかなか読み慣れないので参詣者の皆様、必死になってついてきてくれていましたね。

おあさじ 正信念仏偈 行譜

調声人 北野 光圓寺副住職 様

ご文章「御正忌章」拝読 富山 四下順文 師

谷川先生に朝のご法話を頂戴致しました

 法要終了後は皆様お待ちかねの朝食バイキングでした。一緒にいただく「納豆汁」が美味しくて声が出ません!
朝が早い法要ですが、通勤前にご一緒におまいりしませんか?そして是非朝食もいただいてみてください!

 最後のお勤め「ご満座」に引き続き、第三世住職十七回忌法要をお勤めすることから、総代の粟井さんが「早業」でお華を活け替えてくれました。ご法事らしく彩りを変えてくださいました!
前住職の御忌前もたくさんのお供えや供花で埋め尽くされました。有り難うございます!

 そのころ厨房では、お昼の御用意をしてくださっていました。
今年はご法事もあることから初めてオードブルをお願いしてみました。食事会場もキレイにご準備いただきました.有り難うございます!

ご満座〈満日中法要〉

 三日間にわたりお勤めさせていただきました報恩講も最後のお勤めを迎えさせていただきました。ご法中の皆様、そして多くのご門徒の皆様と共に、満日中のご法要を当寺住職御導師のもとお勤めさせていただきました。

 これはあまり見られない画だと思います。毎座ご法要の前に本堂裏のお部屋で差定説明(さじょうせつめい)と言って法要の説明を会奉行様から必ず頂戴します。この度は報恩講ご満座に引き続き第三世住職十七回忌法要の説明を併せて頂戴致しました。総勢56名の僧侶でお勤め頂きました。

ご満座の法要は当寺住職御導師のもと「奉讃大師作法第二種」を依用しお勤めされました。

当山第三世住職和楽院釋徹之法師十七回忌法要

 ご満座に引き続き、平成13年に往生の素懐を遂げさせていただきました当山第三世住職 和楽院釋徹之法師(横湯徹之)の十七回忌法要を、相焼香寺院であります江別市眞願寺御住職 石堂了正師の御導師のもと遠近各地よりお越し下さった長いご縁を頂戴致しております僧侶の方々と共にお勤めくださいました。
 もう16年経つのかという時の過ぎゆく早さとこの社会の変貌ぶりを振り返りながら、そして父の姿を思い浮かべながら手を合わせたことでした・・・。

御導師 江別 眞願寺御住職様

 全てのご法要が終了し、住職、寺族、総代、世話人、婦人会を代表し、ご出向賜りました布教使様、ご出勤賜りましたご法中の皆様に御礼を申し上げ、今年度の報恩講が無事円成致しました。
 ご退出の際にご出勤賜りましたご法中の皆様に御忌前にてお焼香をいただきました。

生前院号伝達式

 引き続き、今年度院号申請のご希望があった皆様へご本山からご下付いただきました院号を伝達する「生前院号伝達式」を執り行いました。今年は5名の方々が申請をされました。住職より書状と院号法名、並びに記念式章を伝達させていただきました。

住職より伝達し本山本願寺の印をご確認頂きます

 谷川先生におかれましては3年ぶりのご出向を賜りましたこと篤く御礼申し上げます。寺内をはじめ役員、門信徒一同、感激の三日間でありました。これからも大切な御法体、ご自愛いただき、ますますのご活躍を願うばかりであります。谷川先生の最後のおとりつぎをいただき、三日間、全九席にわたり浄土真宗の真髄をお紐解きいただきました。本当にこの度のご縁、有り難うございました。次は4年後の2021年にご縁をいただくことになっております。

報恩講とは

 宗祖親鸞聖人への報恩のために、毎年、その忌日の六日前から忌日当日までの七昼夜にわたって営まれる仏事で、御正忌ともいう。現在京都のご本山では新暦により一月九日から十六日まで営まれております。
 京都の本山、地方の別院(直属寺院)、そして一般寺院、近年、北海道では少なくなりましたが、ご門徒のお宅でもお勤めされるという、ひじょうに珍しい四層構造で営まれる仏事であります。
 北海道は冬になると雪が降ってお詣りが大変ということもあり、夏から秋までの間に勤められるお寺が多く、また、年間の中で一番大きいお寺の仏事であり、参詣者の数も一番多い行事であります。当寺の日程は毎年九月五日~七日の三日間お勤め致しております。安楽寺のご門徒であるならば、お一人一座は必ずおまいりするようお願い致します。

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