「やすらぎ」44号発刊にあたり

慈光照護の下、門信徒の皆様におかれましてはご清祥にてお過ごしのこと大慶に存じ上げます。又、日頃より当寺護寺発展の為に並々ならぬご尽力を頂いておりますこと、重ねて御礼申し上げます。

寺報「やすらぎ」第44号を門信徒の皆様のお手元へお送りさせて頂きました。

今年は本当に異常気象と言いましょうか、北海道に於いてはいつまでも暖かくならずに長雨が続き、本州では豪雨災害によって多くの命が失われ、被災された方々が、今なお大変な生活を強いられています。何らかの支援が急がれることと思いますし、当寺でも出来うることを思案し、復興のお手伝いをさせていただかなければと思うことでございます。皆様の温かいお心をそのおりにはお預け下さいます様お願い申し上げます。

さて、表紙の写真にもありましたように、大変長き間、この安楽寺を支えて下さった、札幌組法城寺 佐藤卓見様が、この3月31日をもってご退職となりました。実は3年ほど前から、「そろそろ・・・」とご本人からお話しは伺っていたのですが、「まだまだ、まだまだ」と言って引き延ばしていた状況でした。しかしながら今年の1月の半ばに再度お話し合いを持って、この3月31日でけじめをつけさせて欲しいとの佐藤さんの強い思いを受け止めさせていただき、このような運びとなりました。振り返りますと、佐藤さんの父君である佐藤卓英師が本願寺札幌別院に奉職されていた時代、私どものお寺の第二世住職 横湯通之師が戦時中は中国へ、引き揚げ後は、本願寺小樽別院輪番として奉職、併せて当時の小樽双葉女子高校の校長、その後は旭川龍谷高校の校長として奉職し、住職が殆どお寺におられない中、この安楽寺を院代としてお護りいただいた方でありました。また私の父(前住職)とは、戦時中、この厚別に疎開されていた佐藤さんと兄弟のように育てられ、大人になっても、「てっちゃん」、「たくみちゃん」と呼び合う仲でした。父が病気で足を失ったとき、「良かったら僕が車イスを押したいんだけど」と言って下さった時には、本当に有り難く、涙が頬を伝わりました。

その後は、今度は息子である私を支えて下さり、開教120年・寺号公称110周年記念法要、私の住職継職奉告法要、親鸞聖人750回大遠忌おまちうけ法要など数々の大法要のお手伝いを賜りました。そして念願であった合唱団の結成など、目をつむり振り返る度に、たくさんの事が脳裏に浮かんで参ります。

良い形がいつまでも続く事はありません。佐藤さんにはひじょうに残念ではありますが、残りの人生、どうか楽しんでお過ごしをいただきたいと思います。心から、心から御礼申し上げます有難うございました。

さて、1年間とは本当に早いもので、お盆の季節を迎えさせていただきました。例年通り7月下旬から8月11日までの間に門信徒皆様のお宅へお盆参詣をさせていただきます。12日の午前中に役員総会を開催し、お昼頃に役員さんと共に里塚の安楽寺六角堂へお詣りさせていただきます。13日から16日の午前中まで、納骨堂にお詣りされる皆様と共に先人をお偲びさせていただき各々読経致します。16日の午後1時よりお盆の締めくくりとして命日講に併せて「盂蘭盆会(うらぼんえ)」のお勤めを致します。大切な方を亡くされてから初めてのお盆をお迎えされるご遺族の皆様には、大切な御法縁となることと思います。是非とも御参詣下さい。正午よりおとき(昼食)のご接待がございます。昼食をご一緒にいただいてから法要にご参詣下さいます様ご案内申し上げます。

お盆という大切な仏教週間、先人を偲びながら、我が命の行方を浄土真宗のみ教えに訪ねて参りましょう。それが先逝かれた方々のご恩に報いる一つの姿、そしてほとけさまの願いであります。共々に大切にこのご縁を頂戴致しましょう。

合掌

この記事が掲載されている寺報やすらぎ