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「やすらぎ」48号発刊にあたり


 慈光照護の下、門信徒の皆様におかれましては当寺護寺発展の為に並々ならぬご尽力を頂いておりますこと厚く御礼申し上げます。また、日々、新型コロナウイルス感染症拡大予防に講じておられることと存じます。早い収束を願うばかりであります。
 さて、今年も寺報「やすらぎ」第48号を門信徒の皆様のお手元へお送りさせて頂きました。昨年の年末から夏までの出来事をおまとめさせていただいております。振り返りながらご覧下さい。
 今年は、当安楽寺がこの厚別の地で開教され135年という年であります。初代住職横湯僧潮(よこゆ そうちょう)法師は新潟県高田市光勝寺第13代住職、横湯真海師の次男として文久2年(1862年)3月にご誕生され、明治18年(1885年)にこの厚別の勝地に開拓者と共に開教の鍬を入れられました。大変なご苦労の中で、まさに心血をそそぎ新寺建立されたのであります。
 その記念事業として、大変手狭でご迷惑をお掛けしていた1階玄関の拡張工事、開教120年の際に大修復を行っていただいた本堂、1階ホールの内装も15年が経過し、劣化している箇所が多数あることからその修復工事を行い、併せて納骨堂のタイルカーペット交換を3月の春季彼岸の法要までに行っていただきました。美しく整ったところにご門徒の皆様をお迎えし、雪解けがすすむ中に、春のお彼岸法要を勤められると思っていた矢先、新型コロナウイルス感染症が世界中に猛威を振るい、いまだ収束のめどが立っていない状況であります。
 少し振り返りますと、北海道知事より道内全ての小中学校に対し休校要請が行われ、北海道教育委員会が会合を行い、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、道内の公立と私立の全てを合わせた1600校余りを1週間休校にするよう市町村の教育委員会と私立学校に通知を出しました。これをうけ、安楽寺と併設する厚別幼稚園、姉妹園の第2あつべつ幼稚園も2月28日から3月8日までの1週間、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、臨時休園の措置をとることといたしました。その後、北海道そして札幌市より「緊急共同宣言」が発表されました。
 北海道は早々に独自の「緊急事態宣言」を発表したこともあり、一時は感染者数が減少傾向となりましたが、再び感染者数が二桁を越える日が続き、札幌市内での新規感染者が増加傾向にあることから、「第2波」と呼ばれる状態に移行して参りました。4月16日に政府より「緊急事態宣言」が発出され、これをうけ、再び、4月14日から5月6日までの期間、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、二度目の臨時休園措置をとることといたしました。それからまもなく、5月4日から31日まで休園が延長となり、全国で自粛生活がはじまったのでした。
 お寺も春季彼岸永代読経会や宗祖親鸞聖人降誕会をはじめ、毎月の諸行事も、参拝者無しの院内勤めという形で、6月いっぱいまで過ごして参りました。
 先般、6月28日に1月の総会以来開催できなかった総代会を開き、今現在、北海道、札幌の皆様のご努力により、感染者数が0という日も増加しており、7月5日の常例法座から新しい生活様式に乗っ取り、最善の拡大予防策を講じて、時間短縮、規模縮小にて諸行事再開する運びとなりました。
 お盆の参詣につきましても、例年通り7月下旬から8月11日までの間に門信徒皆様のお宅へ参詣させていただきます。12日の役員総会は中止し、里塚の安楽寺六角堂へ午前中にお詣りさせていただきます。12日から16日までは、納骨堂にお詣りされる皆様と共に先人をお偲びさせていただき各々読経出来るように僧侶も待機しております。今年は密を避けるために、納骨堂、本堂、安楽精舎の三箇所でお勤めします。(8日土曜日から16日日曜日までは自由参拝といたします)16日の午後1時よりお盆の締めくくりとして命日講に併せて「盂蘭盆会(うらぼんえ)」のお勤めを致します。大切な方を亡くされてから初めてのお盆をお迎えされるご遺族の皆様には、大切な御法縁となることと思います。是非とも御参詣下さい。尚、今年は新型コロナウイルス感染症拡大予防のために、おとき(昼食)のご接待はありません。
 最後に、右のチラシは、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい、いてもたってもいられなかった私の朋友である福岡教区鞍手組円覺寺御住職 松野淳信師が中心となって、鞍手組の実践運動委員会で作成されたものであります。
姿が見えない未知のウイルスの存在に不安を抱き、疑心暗鬼でいた私の心を目覚めさせてくれた言葉でした。
 北海道はなぜ他の場所と比べて感染者が多いのだろう?なぜ減らないんだろう?誰かにうつされるのではないか?という自己中心的な考え方で一杯だった私の心に大切なことを気づかせてくださった言葉でした。
 「いつでも阿弥陀さまがご一緒です」という言葉が、真実(本当のこと)に近づけてくれました。感染者数を私が気にしてもどうすることも出来ません。うつされることばかり考えて、自分が人にうつすかもしれないことに気づいていない。そんな私の姿を気づかせてくれたのが、このチラシでした。
 終息まではまだ時間が必要だと思いますが、浄土真宗の門徒として、少しでも自己中心的な考え方をあらため、新しい生活様式を中心とした日暮らしをこころがけて日常が戻ってくることを心から願うことであります。  合 掌

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「やすらぎ」47号発刊にあたり


 慈光照護の下、門信徒の皆様におかれましてはご清祥にてお過ごしのこと大慶に存じ上げます。又、日頃より当寺護寺発展の為に並々ならぬご尽力を頂いておりますこと、重ねて御礼申し上げます。
 寺報「やすらぎ」第47号を門信徒の皆様のお手元へお送りさせて頂きました。今年の夏からの出来事を中心に、この度も写真を多く掲載し、この半年を振り替えられるように致しました。どうぞご高覧下さい。
 さて、皆様も中にも注目をして発表を楽しみにしていらっしゃる方がおられると思いますが、今年の世相を表す漢字、毎年12月12日に京都の清水寺で発表されます。今年は「 令 」という字になりましたね。
 新元号の「令和」や「法令改正」による消費増税、災害による「警報発令」などの象徴する一字として最多の得票数を集めたそうであります。 
 少し安易な感じも致しましたが、1995年に始まり、令和になって初めてとなる今年の漢字。この度で25回を数えるそうであります。
 私、個人的には、「 和 」という字が選ばれるのではないかと考えておりましたが、「 和 」は得票数は2番目だったそうです。なぜ、「 和 」かというと、今年の流行語大賞に選ばれたのは、ラグビーワールドカップで、日本チームのスローガンであった「ONE TEAM」でありました。学生時代、ラグビーに励んだ私自身は、今年はまさにラグビー一色の一年だったからであります。
 流行語大賞に選ばれた「ONE TEAM」、政治学者の姜尚中(サン・カンジュン)さんはこうコメントしておりました。【明暗がくっきりと際立った一年だった。想定外の自然災害の連続や閉塞感、イジメや政治の淀みなど、たとえて言えば、「白々しい闇」が広がり、弾けるような流行語・新語が見出し難い一年だったように思う。その闇を払ってくれたのは、なんと言ってもラグビーの、思ってもみなかった(選手には失礼!)大活躍と国民的な熱狂だった。 この明がなかったら、 今年は不作の年だったに違いない。ラグビー、さまさまの一年だった。】と語られておりました。本当にラグビーワールドカップで日本チームのあの活躍がなかったら今年は、明るいニュースが何一つない、益々閉塞感に包まれた一年ではなかったかと思います。
 健康社会学者の河合 薫さんもある雑誌のコラムで、現日本ラグビーフットボール協会副会長の清宮克幸氏(早大ラグビー部出身)をインタビューされたときの模様を紹介しております。
 【数々の金字塔を打ち立ててきた清宮氏だが、そのきっかけは早稲田からサントリーに入り、キャプテン失格になったことだと話してくれた。
 清宮氏はサントリーに入社後、「こんな練習をやっていたら日本一なんかなれない。俺にキャプテンをやらせろ!」と25歳のときにキャプテンに就任する。
 ところが出る試合出る試合負けばかり。27歳までキャプテンをやり続けたが一度も勝てなかった。で、キャプテンをやめた翌年、全国社会人ラグビーでサントリーは優勝する。「やっと俺が間違っていた、俺に足りないものがあったと受け入れられました。結局、『俺が俺が』ってとにかく独りよがりだった。なんでも自分でできると過信していたんです。チームは組織。組織が機能するチームにしないとダメ。自分でできることは限界があることに気づいたんです」(清宮氏)。
 どんなにリーダーが優秀でも、リーダーシップを発揮するにはフォロワーであるメンバーたちの力が不可欠。チームにはチームワークを発揮させる仕組みが必要であり、チームの力はリーダーの価値観がクモの巣のようにチームに張り巡らされ、クモの巣から誰一人として漏れない組織がつくられて発揮できる。】
 どんなに能力があろうとも、周囲と「いい関係」がない限り、その能力が生かされることはない。
 人から信頼されている、愛されている、見守られている、認められていると認識できたとき初めて、人は安心して目の前の難題に全力で取り組むことができる。自らの行動に責任を持ち、自分の力を極限まで引き出す胆力が育まれる。ラグビー日本代表はそんな人の本質を教えてくれたのだ。
と語られていました。
 また、かの松下幸之助さんの言葉も同時に紹介されておりました。【和の精神とは、人と対立することを避けて、表面的に仲良くやっていくという意味での和ではありません。私たちが考える和の精神とは、まず皆が自由に正直に話し合い、お互いの意見や価値観に違いがあることを認め、その違いを尊重したうえで、共通の目標のために協力し合うという、相違や対立の存在を前提とする和なのです」と説いたが、これも真のチーム力の言葉ではないか。】
 ラグビーはそもそもイギリスという国で生まれたスポーツですが、実際にプレーをしてきた私自身が沢山経験させていただいた中で、きわめて仏教の教えに近い、或いは浄土真宗の教えに近いスポーツだということを常々感じておりました。
 それは、にわかと言われたファン層でも、これくらいは知っていることです。それは、ラグビーというスポーツはボールを前にいる人にパスが出来ないスポーツです。前にパスをするとスロウフォワードという反則になることは、皆さんもこの度のワールドカップで憶えたと思います。決して前にパスをすることが出来ない、ボールを持っている人の後ろに回って、パスを受ける。すなわちその人のフォローをするわけです。そのフォローを何人ものプレイヤーがボールを守り続けて、繋いで繋いでトライをするというゲームです。
 そこには「揺るぐことのない信頼」というものがなければ決して成立することが出来ない、物事を成就することは出来ないわけであります。
 本願寺第25世専如門主は2016年の伝灯奉告法要の際に「念仏者の生き方」をお示しになられております。その中で、「私たちはこの命を終える瞬間まで、我欲に執(とら)われた煩悩具足(ぼんのうぐそく)の愚かな存在であり、仏さまのような執われのない完全に清らかな行いはできません。しかし、それでも仏法を依りどころとして生きていくことで、私たちは他者の喜びを自らの喜びとし、他者の苦しみを自らの苦しみとするなど、少しでも仏さまのお心にかなう生き方を目指し、精一杯(せいいっぱい)努力させていただく人間になるのです。」と大変平易なお言葉で、私達のすすむべき生き方をお示し下さいました。
 先に述べた、「揺るぐことない信頼」は「仏法(仏様の教え)」、そして、「何人ものプレイヤーがボールを守り続けて、繋いで繋いで」は「他者の喜びを自らの喜びとし、他者の苦しみを自らの苦しみとする」と置き換えて考えてみると、極めてラグビーと仏教の教えというものは、通じるところがあるのだなあといただいております。
 ラグビー通じて皆様も、感動や気付きがあったと思います。そして私が申し上げた共通点を踏まえて考えていただいたときに、あらためて、ご門主様がお示しして下さった念仏者としての生き方、すなわち「仏さまのような執われのない完全に清らかな行いはできませんが、・。・・少しでも仏さまのお心にかなう生き方を目指し、精一杯(せいいっぱい)努力させていただく人間になるのです。 」とのお示しをしっかりといただいて、この一年を振り返りながら、来る年、新たな念仏生活のスタートを共々にきり、この一度きりの人生、大切に大切に歩んでいきましょう。
 日本人の心の奥底には、仏教伝来から仏様の教えが根付いていると私は信じています。それは、お彼岸やお盆の時期になるとテレビのニュースから流れてくる光景が証してくれています。ですから、この度のラグビーワールドカップ、日本で開催され、大成功を収めたのは、日本という国は伝統的に仏教国、仏教の教えが根付いてるからこそであったと、あらためてこの一年かを振り返って感じたことでありました。合 掌

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「やすらぎ」46号発刊にあたり


 慈光照護の下、門信徒の皆様におかれましてはご清祥にてお過ごしのこと大慶に存じ上げます。又、日頃より当寺護寺発展の為に並々ならぬご尽力を頂いておりますこと、重ねて御礼申し上げます。
 寺報「やすらぎ」第46号を門信徒の皆様のお手元へお送りさせて頂きました。
 今年も本当に異常気象と言いましょうか、北海道に於いてもなかなか暖かい日が続かず、また雨が少なく、農家さんは大変お困りのことと推察いたします。本州では米騒動と呼ばれた1993年の大冷夏以来の気候と今年はひじょうに似ているようで、日照不足により、お米は育たない、野菜も実らないという状況であります。また特に九州南部が大雨による大きな被害を受け、今なお大変な生活を強いられています。犠牲になられた方々に心からお見舞い申し上げます。
 さて、今年も上半期が過ぎ、あっという間にお盆を迎えようとしております。本当に時の経つのは早い・・・。5月に平成という時代が幕を閉じ、令和という新しい時代を迎えました。新しい時代は少しでも世の中が良くなればと考えていた矢先、ますます社会情勢の混乱、私達の身近な生活にも多大な変化が目につくような事件が多発しております。特に、親が子を殺めてしまったり、兄弟が傷つけ合ったり、友達が友達を傷つけてしまったり、本当に一昔前までは考えられないような事が多すぎます。
 命が軽視されている、そんな世の中を私達はいま生かされています。このお盆に際し、あらためて今一度、先往かれた大切な方々を偲びながら、我が命の行方を浄土真宗のみ教えに訪ねて参りましょう。それが先逝かれた方々のご恩に報いる一つの姿、そしてほとけさまの願いであります。
 例年通り7月下旬から8月11日までの間に門信徒皆様のお宅へお盆参詣をさせていただきます。12日の午前中に役員総会を開催し、お昼頃に役員さんと共に里塚の安楽寺六角堂へお詣りさせていただきます。13日から16日の午前中まで、納骨堂にお詣りされる皆様と共に先人をお偲びさせていただき各々読経致します。16日の午後1時よりお盆の締めくくりとして命日講に併せて「盂蘭盆会(うらぼんえ)」のお勤めを致します。大切な方を亡くされてから初めてのお盆をお迎えされるご遺族の皆様には、大切な御法縁となることと思います。是非とも御参詣下さい。正午よりおとき(昼食)のご接待がございます。昼食をご一緒にいただいてから法要にご参詣下さいます様ご案内申し上げます。
 お盆という大切な仏教週間、先人を偲びながら、共々に大切にこのご縁を頂戴致しましょう。合 掌

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「やすらぎ」45号発刊にあたり

慈光照護の下、門信徒の皆様におかれましてはご清祥にてお過ごしのこと大慶に存じ上げます。又、日頃より当寺護寺発展の為に並々ならぬご尽力を頂いておりますこと、重ねて御礼申し上げます。

寺報「やすらぎ」第45号を門信徒の皆様のお手元へお送りさせて頂きました。今年の夏からの出来事を中心に、この度も写真を多く掲載し、この半年を振り替えられるように致しました。どうぞご高覧下さい。

さて、今年を表す漢字、毎年12月12日に京都の清水寺で発表されますが、今年ははじめて自分の予想が当たりました。

「災」という字になりましたね。文字通り今年は災害の大変多い年でありました。大阪北部地震、西日本豪雨水害、次々と上陸する台風、そして我が北海道を襲った胆振東部地震、本当に災害の多発した年となりました。被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。  後述しておりますが、当寺も地震の被害を受け、修復等今後のことについては総代会を中心に方向性が決まっていくと思いますが、如何せん冬を迎えてしまいました。いずれにしても雪解けしてから修復工事等掛かっていくものと考えています。幸いに地震保険にご加入いただいておりましたので、当然修理見積もりの満額とはいきませんが、いくらか保障があるようなので、優先順位を決めて修復工事に掛かることと思います。ご門徒の皆様には大変ご心配をお掛けしておりますが、今申し上げたような流れで進んでいくことと思います。

また、お見舞いも沢山お預かり致しました。この場をお借りし御礼申し上げます。有難うございました。

光陰矢のごとしと申しますが、今年もあっという間に終わりを告げようとしております。特に「平成」という激動の時代が幕を閉じようとしております。しっかりとこの一年を振り返りながら、来る年、新たな念仏生活のスタートを共々にきり、この一度きりの人生、大切に大切に歩んでいきましょう。

合掌


今年最後のお勤め「除夜会」が12月31日午後5時より本堂でお勤まりになります。12月28~1月5日の月命日まいりはお休みさせていただいておりますので、是非ともこの間の月忌詣りをされているご門徒さんはお詣りいただきたいと思います。また、元旦(1月1日)は午前8時より「元旦会」をお勤め致します。引き続き納骨堂にてお勤めをし、法要終了後、1階ホールにて大千本引き大会を開催致します。たくさんの豪華景品をご用意させていただいておりますので、午前8時からですが、がんばって早起きをして御参詣下さい!遅刻しても大丈夫です!沢山のご参詣をお待ちしております!!

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「やすらぎ」44号発刊にあたり

慈光照護の下、門信徒の皆様におかれましてはご清祥にてお過ごしのこと大慶に存じ上げます。又、日頃より当寺護寺発展の為に並々ならぬご尽力を頂いておりますこと、重ねて御礼申し上げます。

寺報「やすらぎ」第44号を門信徒の皆様のお手元へお送りさせて頂きました。

今年は本当に異常気象と言いましょうか、北海道に於いてはいつまでも暖かくならずに長雨が続き、本州では豪雨災害によって多くの命が失われ、被災された方々が、今なお大変な生活を強いられています。何らかの支援が急がれることと思いますし、当寺でも出来うることを思案し、復興のお手伝いをさせていただかなければと思うことでございます。皆様の温かいお心をそのおりにはお預け下さいます様お願い申し上げます。

さて、表紙の写真にもありましたように、大変長き間、この安楽寺を支えて下さった、札幌組法城寺 佐藤卓見様が、この3月31日をもってご退職となりました。実は3年ほど前から、「そろそろ・・・」とご本人からお話しは伺っていたのですが、「まだまだ、まだまだ」と言って引き延ばしていた状況でした。しかしながら今年の1月の半ばに再度お話し合いを持って、この3月31日でけじめをつけさせて欲しいとの佐藤さんの強い思いを受け止めさせていただき、このような運びとなりました。振り返りますと、佐藤さんの父君である佐藤卓英師が本願寺札幌別院に奉職されていた時代、私どものお寺の第二世住職 横湯通之師が戦時中は中国へ、引き揚げ後は、本願寺小樽別院輪番として奉職、併せて当時の小樽双葉女子高校の校長、その後は旭川龍谷高校の校長として奉職し、住職が殆どお寺におられない中、この安楽寺を院代としてお護りいただいた方でありました。また私の父(前住職)とは、戦時中、この厚別に疎開されていた佐藤さんと兄弟のように育てられ、大人になっても、「てっちゃん」、「たくみちゃん」と呼び合う仲でした。父が病気で足を失ったとき、「良かったら僕が車イスを押したいんだけど」と言って下さった時には、本当に有り難く、涙が頬を伝わりました。

その後は、今度は息子である私を支えて下さり、開教120年・寺号公称110周年記念法要、私の住職継職奉告法要、親鸞聖人750回大遠忌おまちうけ法要など数々の大法要のお手伝いを賜りました。そして念願であった合唱団の結成など、目をつむり振り返る度に、たくさんの事が脳裏に浮かんで参ります。

良い形がいつまでも続く事はありません。佐藤さんにはひじょうに残念ではありますが、残りの人生、どうか楽しんでお過ごしをいただきたいと思います。心から、心から御礼申し上げます有難うございました。

さて、1年間とは本当に早いもので、お盆の季節を迎えさせていただきました。例年通り7月下旬から8月11日までの間に門信徒皆様のお宅へお盆参詣をさせていただきます。12日の午前中に役員総会を開催し、お昼頃に役員さんと共に里塚の安楽寺六角堂へお詣りさせていただきます。13日から16日の午前中まで、納骨堂にお詣りされる皆様と共に先人をお偲びさせていただき各々読経致します。16日の午後1時よりお盆の締めくくりとして命日講に併せて「盂蘭盆会(うらぼんえ)」のお勤めを致します。大切な方を亡くされてから初めてのお盆をお迎えされるご遺族の皆様には、大切な御法縁となることと思います。是非とも御参詣下さい。正午よりおとき(昼食)のご接待がございます。昼食をご一緒にいただいてから法要にご参詣下さいます様ご案内申し上げます。

お盆という大切な仏教週間、先人を偲びながら、我が命の行方を浄土真宗のみ教えに訪ねて参りましょう。それが先逝かれた方々のご恩に報いる一つの姿、そしてほとけさまの願いであります。共々に大切にこのご縁を頂戴致しましょう。

合掌

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「やすらぎ」43号発刊にあたり

慈光照護の下、門信徒の皆様におかれましてはご清祥にてお過ごしのこと大慶に存じ上げます。又、日頃より当寺護寺発展の為に並々ならぬご尽力を頂いておりますこと、重ねて御礼申し上げます。

寺報「やすらぎ」第43号を門信徒の皆様のお手元へお送りさせて頂きました。今年の夏からの出来事を中心に、この度も写真を多く掲載し、この半年を振り替えられるように致しました。お正月のお休みなどで、手の空いたときにご覧下さい。

さて、今年を表す漢字、毎年、清水寺で発表されますが、今年は「北」という字になりましたね。北朝鮮情勢や北国、北海道日本ハムファイターズの大谷選手のメジャー挑戦、高校球児の怪物、清宮幸太郎選手の入団などが、選定された理由のようです。

私はどんな一年だったかなあと振り返りかえって浮かんだ字は、「育」という字でした。その一番は一人娘の成長です。幼稚園の年長組となり、春頃は大丈夫かなあという感じで様子を窺っておりましたが、夏頃から一気にお姉さんになったなあと口から出てくることが多くなりました。今では生意気なことも言いますが・・・。

九月の報恩講に併せて、前住職の十七回忌法要をお勤めさせていただきましたが、振り返りますと、あんなに嫌がっていた法要の度の準備、お手伝い、仏様の前のお飾り、今では慶びの中で「させていただいている」自分に気づき、出来なかったことが当たり前のように出来るようになっていたり、父から教わったもの、こと、たくさんあったなあという思いの中で、ご法事をお勤めさせていただきました。まさに「お育て」に預かっていた自分に気づきました。

他にも、法務員の暉峻君の成長といったら失礼ですが、だんだんと役職が就いてくる年齢になった私を側面からフォローしてくださっています。まさに彼もご門徒の皆様をはじめ、有縁の皆様からお育てをいただいている次第でございます。

また今年は、お寺の女声合唱団「シャンティ」の活躍が素晴らしかった。日頃の練習の成果を発揮して、お寺での法要はもちろんのこと、よそのお寺さんからお誘いをいただけるなんて、中々ない尊いご縁でしたね。後頁に掲載しておりますので、じっくり読んでください。このシャンティをお育てくださっているのは、安楽寺を支えてくださっております法城寺副住職 佐藤卓見師ですが、龍谷大学男声合唱に所属していた私の父の後を追って、師も入団され、仏教讃歌の素晴らしさ、そして仏教讃歌を通して感動を覚えたご経験をお伝えくださっております。まさに仏様のお育ての中で、大切なことをお寺のご婦人方にお伝えくださっているのです。今年のシャンティは特に、様々な方面からお声掛けをいただき、お育ての中で飛躍の一年だったのではないかと思います。決してお若い方ばかりではありません。年齢を重ねても尚、仏様のお育ての中で大切なことを気づかせていただいている、そんな活動をこれからも続けていただけると前住職もきっと慶んでくれるに違いないと思います。来年もがんばってくださいね。

明年は「平成」という時代が終わります。新たな年、新たな時代を共に大切に大切に歩んでいきましょうね。今年も一年お世話になりました。明年もどうぞよろしくお願い致します。

合掌

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「やすらぎ」42号発刊にあたり

慈光照護の下、門信徒の皆様におかれましてはご清祥にてお過ごしのこと大慶に存じ上げます。又、日頃より当寺護寺発展の為に並々ならぬご尽力を頂いておりますこと、重ねて御礼申し上げます。

寺報「やすらぎ」第42号を門信徒の皆様のお手元へお送りさせて頂きました。

さて、先般5月31日に、ご本山本願寺で、昨年の10月1日から5ヶ月間、10期80座にわたってお勤まりになられた本願寺第25代専如ご門主様伝灯奉告法要がお勤まりになられました。ご法要には寺院関係者が延べ15万人、(一般の来山者は45万人)、法要で目指した「これまで本願寺とご縁の薄かった人たちのご縁作り」につながる一般の人たちの参拝は1万2千人。そして法要協賛行事の「花灯明」(開山以来400年で初めてのライトアップ)には、2万1千人の方々が初めて本願寺を訪れて下さいました。

このライトアップ、実は昨年の10月の1週間だけ開催をされましたが、アンコールの声が大変多く上がり、5月の最後の第10期に、「花灯明(はなとうみょう)」と名付けて開催をされました。その時の拝観された方々が10日間でなんと、2万1千人。2万1千人の方々がたった10日間でご本山に足を運んでくださいました。本当に良きご縁であったなあと感じ大変うれしい気持ちになりました。当寺のご門徒さんでまだご本山へ詣られたことがないという方は、是非とも今後開催されます、お寺のご本山参拝旅行にご参加下さい。きっと尊いご縁になることと思います。

一年間とは早いもので、今年もお盆を迎えるという時節となりました。例年通り叔父や法務員さんにお手伝いをいただき、7月下旬から8月11日までの間に門信徒皆様のお宅へお盆参詣をさせていただきます。12日の午前中に役員総会を開催し、お昼頃に役員さんと共に里塚の安楽寺六角堂へお詣りさせていただきます。13日から16日の午前中まで、納骨堂にお詣りされる皆様と共に先人をお偲びさせていただき各々読経致します。16日の午後1時よりお盆の締めくくりとして命日講に併せて「盂蘭盆会(うらぼんえ)」のお勤めを致します。大切な方を亡くされてから初めてのお盆をお迎えされるご遺族の皆様には、大切な御法縁となることと思います。是非とも御参詣いただきますようお願い申し上げます。

お盆という大切な仏教週間、先人を偲びながら、我が命の尊さ、有り難さをしっかりと感じながらお勤めさせていただきましょう。それが先逝かれた方々のご恩に報いる一つの姿、そしてほとけさまの願いであります。共々に大切に頂戴致しましょう。

合掌

ライトアップされた国宝飛雲閣(花灯明 伝灯奉告法要第10期2017.5.28)