秋季永代読経会　令和5年11月28日～30日

　去る11月28日～30日の日程で、「秋季永代読経会法要」をお勤め致しました。この法要は亡き人を通して、いろんなことを思い、いろんな考えに出遇わせていただいたことと思います。気づかせていただいたことが沢山あると思いますが、その中でも自分のいのちの行く末を考えるご縁をいただけたことが、一番大きな出遇いではないかと思います。それを仏法に照らし合わせながら、この一度きりの人生をどう歩ませていただくかを考える大切なご縁であると私はいただいております。亡き人偲びながら仏法、そして浄土真宗のみ教えをお聞かせいただく大切なご縁であります。それを明快におとりつぎいただきます布教使様として、４年連続４度目のご縁となりました空知南組　三笠市　善行寺住職　名和康成　師にご出向いただきました。
　４年連続ということもあり、ご門徒さんのお顔とお名前が一致するくらい関係も深くなり、大変あたたかく和やかな雰囲気の中、三日間のおとりつぎのご縁を頂戴いたしました。
　名和先生独特の何とも言えない優しい雰囲気、そして、平易な言葉や例え話を通して仏様の教えや浄土真宗の深きところをご解説下さり大変感謝しております。この度のご縁もご門徒の皆様、大変喜んでおられました。
　ちなみに来年だけはお越しいただけないことになりまして、ひじょうに残念なんですが、再来年からはまた引き続きお願いをさせていただいております！ご安心ください！
　この度も三日間の模様を分かりやすく、画像を多く掲載してお伝えします。　（住職記）

〈第一日目〉（11月28日　お勤め「仏説無量寿経」）　

　長いコロナ禍もあり、楽しいことも少ないことから、少しずつですが法要の際の催しを増やしています。
　この度は、いつもお世話になっております「あみだ堂仏具店」の出店、FUJII café（ふじいカフェ）さんのキッチンカー（お団子とおしるこ販売）、そしてTOKUO商事さんの「スモークナッツ」の販売を開催いたしました！
　どれも好評でしたが、特にFUJII cafeさんのお団子とおしるこは連日完売で、残念ながら買えなかった方もいらっしゃいました。

あみだ堂仏具店の出店
仏具の他に書籍や京雑貨、レトルトカレー、ドロップ（売上げの一部がこども達のために使われます）などを販売してくれました

　初日は「仏説無量寿経」を皆様とご唱和いたしました。なかなか読み慣れない難しいお経で、スピードもかなり早いですが、今年も皆さん頑張ってついてきてくださいましたね！

　今年も初日からたくさんのご参詣をいただきました。和かな空気の中、先生の平易な言葉で分かりやすく浄土真宗の深きところをご解説いただき、ご聴聞いただいた皆様深く深く頷きながらご法話を頂戴する姿が印象的でした。
　初日のご縁、無事に終了させていただきました。たくさんのご参詣を賜りましたこと厚く御礼申し上げます。有り難うございました。

〈第二日目〉（11月29日　お勤め「仏説観無量寿経」）　

　永代経二日目です。法要終了後、住職よりご挨拶をさせていただき、少しの休息の後、ご法話を二席頂戴いたしました。
　大抵は三日間法要が続くとだんだん参詣者数が減っていくのが普通なんですが、二日目は初日を大きく上回るご参詣を賜りました。これも偏にご講師様のお陰であると思います。二日目も平易なお言葉から浄土真宗の肝要なるところを分かりやすく、そして優しい雰囲気を持っておとりつぎいただきました。

　二日目のご縁も、名和先生から身近なお話しを通して大変分かりやすく浄土真宗の大切なところを優しくお紐解きいただきました。
　ご聴聞された門信徒の皆様、大変感銘を受け、「ホントに良かったよ。」と仰ってお帰りになるお姿がなんだか尊く感じたことでございました。
　準備は長いですが、本番はホントに早く、残すところあと一日か･･･と思いながら二日目のご縁を閉じさせていただきました。有難うございます。

最終日（11月30日　お勤め「仏説阿弥陀経」）

　最終日の午前中に、4年ぶりの開催となりました幼稚園の園児による「老人クラブ発表会」が開催されました。いつもこの永代経の時期に開催しており、おまいりされる方の多くが、この発表会をご覧になっていただいてからお寺に来られておりました。長いコロナ禍もあり、本当に久しぶりの開催になりました。可愛らしいこども達の姿をご覧になってみなさん喜んでおられましたネ。
　さて、秋季永代読経会の最終日は「永代経開闢法要」を毎年併修させていただいております。この一年間で別納永代経懇志をお納めいただきました方々を対象としたご法要となります。大切な方との別れの縁の中でお聞かせいただいたお念仏のみ教えが、永代にわたりこの安楽寺から聞こえ、そして念仏の道場として栄えますようにと、志をお納めいただきました。また後見人が無いなど様々な事情で、この度の法要をご縁に生前整理をされる方もいらっしゃいました。そんな方々と共にお勤めをさせていただきました。

　法要に先立ち、「永代経顕彰額」の前でお香をお供えし、安楽寺を護持しお支えいただきましたお心に感謝申し上げ、仏徳を讃嘆する姿勢をあらわします

永代経志納者焼香

永代経額の前でお焼香をいただきました

　最終日は皆様と浄土三部経から「仏説阿弥陀経」をお勤めいたしました。阿弥陀経はもう皆さんかなり慣れた感じでスラスラと読んでくださいました ね。法要終了後、住職よりご挨拶をさせていただきました。永代経開闢法要の「開闢（かいびゃく）」とは、亡き人をご縁として浄土真宗の門徒としての新たな歩みが始まる大切なご縁であるという旨のご挨拶をさせていただきました。対象の皆様に記念品をお渡しし、少しの休息後、布教使の名和先生より今年最後のおとりつぎを二席いただきました。

　布教使の名和先生におかれましては、三日間、三笠市よりお越しいただき有難うございました。優しいお言葉、やわらかな眼差し、そして何より大変分かりやすく浄土真宗の肝要なところをお紐解き下さり、大切なことをたくさんご教示下さいました。先生が醸し出す独特の和やかな雰囲気に、おまいり下さった皆様、ウットリとご聴聞されていた姿が印象的でした。ご参詣いただきました門信徒の皆様、本当に喜ばれておりました！有難うございました！
　この度も三日間たくさんのご参詣を賜りました。お疲れになったことと思います。ご自愛下さいね。
　残念ながら、来年だけ、名和先生は来られませんが、再来年からは再びご縁をいただけることとなっております。今から楽しみにしていて下さいね。先生には大切なご法体、ご自愛いただき再来年のご縁、どうぞよろしくお願いいたします。有難うございました！　（住職記）

永代経とは

　本来は永代読経の意味で、寺院において故人の命日などに永代にまで読経することである。　　
　一般の寺院では春秋に期日を定めて永代経法要を行う。他宗では追善供養の為とされるが、浄土真宗では追慕とともに、自分自身がお法り（仏様の教え）を聞く機会として意味づけられている

秋季永代読経会アラカルト

　法要終了後の恒例行事、総代さん、世話人さん、婦人会、壮年会の皆さん総出で後片付けや、門信徒の皆様からお集めさせていただいた御仏供米を米袋に詰め直し、これからの行事でお供えする御仏飯として、またこの度も、児童養護施設へお送りさせていただきます大切なお米としてお預かりいたしました。温かいご協力本当に有り難うございました！
　他にもお荘厳や三日間の模様をこちらでチラッとお伝えしますね！
　

御本尊のお供えです。ギンナンやくるみ、栗、そしてたくさんのフルーツをお供え
いたしました！秋の味覚タップリですね！お菓子はチョコレートをお供えしました！

果物はあえて種類を揃えずにミックスフルーツにしてみました！　とても美味しそうに見えますよね！　チョコレートは高級チョコレートのゴディバとこれよーく見て下さい！　お寺の寺紋がデザインされたチョコレートをお供しました！

婦人会の皆様にはお茶やお菓子をお配りいただき、法要の最後にはお土産配りもしていただきました。男性陣は重いお米をお運びいただきました

呈茶接待も好評でした！いつもお手伝いいただき有難うございます！

この記事が掲載されている寺報やすらぎ