札幌組重点プロジェクト「東日本大震災七回忌を終えての報告と今後の課題について」 平成29年10月20日

 去る10月20日、札幌パークホテルに於いて、札幌重点プロジェクト「東日本大震災七回忌を終えての報告と今後の課題について」と題し、札幌組実践運動委員会社会部並びに研修部の併催にて執り行われました。
研修会の御講師には、東北教区相馬組副組長 常福寺住職 廣畑恵順師にご出向いただき、地震後余波で発生した原発事故当時の避難の様子や、現在の生活、そして各地で執り行われた東日本大震災七回忌の状況を詳しくお話しいただきました。特に皆様も記憶に新しいと思いますが、「SPEEDI(スピーディ)緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステムの略」というシステムが示した危険な方向へ皆避難をしていたという事実をお聞きし、本当に恐ろしいことだと再認識を致しました。
 まだまだ復興にはほど遠く、とにかく「忘れ去られる恐怖」との闘いだというお言葉が特に印象的でありました。今後も宗派、教区、組を上げて引き続きの支援を行っていくことを確認致しました。
 研修会終了後は、医学博士、そして二胡奏者である中国の姜 暁艶(ジャンショウイエン)さんによる追悼コンサートを開催致しました。姜さんは、震災以降、毎年「震災孤児支援コンサート」を行ったり、震災支援に長く関わってこられた方であります。この度は次の日には岡山県でコンサート行うハードなスケジュールの中でありましたが、快くご賛同いただきこの度の開催に至りました。
 またこの度は、札幌組寺族婦人会様と札幌雅友会様からご協力をいただき、特に札幌雅友会様は結成20年の記念の年でもあり、姜さんの二胡と雅楽のコラボを行い、とても盛り上がった内容の追悼コンサートとなりました。
 最後に札幌組を代表して組長から義捐金、そして研修会の時にお集めさせていただいた参加者から募った温かいお心のこもった募金も併せて相馬組様へお送りさせていただきました。まだまだ大変な時間が続くと思いますが、何かしらのご支援を続けさせていただくことをお誓いし閉会となりました。

この記事が掲載されている寺報やすらぎ