「やすらぎ」55号発刊にあたり

安楽寺住職 横湯 誓之

慈光照護の下、門信徒の皆様におかれましてはご清祥にてお過ごしのこと大慶に存じ上げます。又、日頃より当寺護寺発展の為に並々ならぬご尽力をいただいておりますこと、重ねて御礼申し上げ
ます。
 寺報「やすらぎ」第55号を門信徒の皆様のお手元へお送りさせていただきました。今年の夏からの出来事を中心に写真を多く掲載し、この半年を振り返られるようにいたしました。お正月ののんびりとした中でご笑覧いただけると幸いです。 
 さて、とにかく今年の夏は暑かったですね!「危険な暑さ」というワードが何度もテレビのお天気ニュースから流れて参りました。絶対に今年の漢字は、「暑」という字が選ばれるであろうと予想しておりましたが、「税」という字が選ばれましたね。選ばれた理由については、1年を通して増税の議論が行われたことに加えて、所得税などの定額減税が話題にのぼったことのほか、インボイス制度の導入やふるさと納税のルールの厳格化など、「税」にまつわるさまざまな改正や検討が行われたことが選出された理由だそうです。なんとも現実的でシビアで、夢のない字が選ばれました。個人的には、「虎」、もしくは「球」という字も予想しておりました。今年は、侍ジャパンがWBCを制し(3大会ぶり3度目)、大谷翔平選手がMLBで日本人初のホームラン王になったり、そしてなんと言っても私が愛して止まない阪神タイガースが38年ぶりの日本シリーズ優勝(創設以来2度目の日本一)と野球が本当に楽しい、そして夢を与えてくれた1年であったと思います。
 また、大事なことですが、5月に新型コロナウイルス感染症が、法制上2類から5類へ移行し、季節型インフルエンザと同等の扱いとなり、少しずつ日常が戻って参りました。
大勢で集まって楽しい時間を過ごしたり、我慢していた旅行を楽しんだりと、やっと当たり前のようにあった日常が戻りつつあります。一方で長いマスク生活の反動か、季節外れのインフルエンザの流行、私も11月に罹患しましたが、今尚、その勢いが収まる気配がありません。心配は尽きませんね。
 そんな中で、今年の9 月の報恩講に際し、「親鸞聖人御誕生850 年・立教開宗800 年記念慶讃法要」を厳修することが出来ました。偏に、温かいご理解とご協力を賜った門信徒の皆様のおかげと頂戴しております。50年に一度のご勝縁、コロナ禍で心配なことも沢山ありましたが、どんな形でも親鸞聖人の御誕生と浄土真宗という教えに出遇えた慶びを皆様と共に表現できたことが今年一番の何よりの慶びでございました。心より感謝申し上げます。
 光陰矢のごとしの諺のごとく、2023(令和5)年が幕を閉じようとしております。
門信徒の皆様もこの一年をゆっくりと振り返りながら、新たな年こそ健やかに過ごし、様々な問題がひとつ一つ解決することを願い、まず自分の出来る事から始めて参りましょう。
本年も本当にお世話になりました。来る年もまたどうぞよろしくお願いいたします!

合 掌


 今年最後のお勤め「除夜会(じょやえ)」が12月31日午後5時より本堂でお勤まりになります。
12月28~1月5日の月命日まいりはお休みさせていただいておりますので、是非ともこの間の月忌詣りをされているご門徒さんはお詣りいただきたいと思います。
 また、元旦(1月1日)は午前8時より「元旦会(がんたんえ)」をお勤めいたします。本堂と納骨堂でおまいりをし、今年から「大抽選会」を開催いたしますので、朝が早いですが、輝かしい新年をお寺で迎えて、良い景品をお持ち帰り下さい!
それではくれぐれもご自愛いただき、良いお年をお迎え下さい!今年も一年本当にお世話になりました!

合 掌

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