去る3月11日、あの東日本大震災発生から一年が経ち、現地ではあらゆるところで追悼式が行われました。
私達の宗派内の御寺院様でもかなりの被害がありました。特に北海道の支援としては、宮城県の専能寺様の復興支援に早いうちから関わり、この度も専能寺様のご門徒様と地域の方々の一周忌法要をお手伝いさせていただくこととなりました。
この度は1000人規模の法要になると予想されていたため、会場選びもなかなか難航した模様でしたが、皆さんもご記憶にあると思いますが、津波が押し寄せ、皆さん高いところへ避難をされました。この専能寺様の地域で一番高いところが、キリンビールの工場でした。そこへ地域の方々の多くが避難をされたそうなのですが、そのキリンビールさんが、快く施設を無償で開放して下さることとなりました。ただし物品の多くを持ち込みせざるをえなく、北海道からかなりの品を持ち込みました。
当日は予想通り1000人を越えるご遺族の方々がおまいりされ、悲しみの中に法要がお勤まりになりました。
法要終了後に帰路につきましたが、町並みを見る限り、まだまだその傷跡は深いものがあるなと実感させられたことでありました。
私一人の力は本当に小さいものですが、一人ひとりが想いを寄せ合うことで、その力は大きいものになっていきます。どうかこれからも震災復興についての行動を当寺でも続けたいと考えております。今一層のご協力をお願い致します。
■準備が整った追悼法要(一周忌)の会場(3/10)
■奏楽員としてお勤めさせていただきました
■御法話 山階宗会議員(北海道)
■ご挨拶される専能寺住職