従兄弟の佐々木重厚(赤平 常照寺)くんと一緒に、仏教の大切なところを難解な用語を用いないで心に響かせる手法として音楽を取り入れ活動している「アッチカ」ですが、今年も上半期、いろいろな場所でいろんな方と出会いをいただきながら、躍動させていただきました!
まず2月に、砂川で「そらちミュージックアワー」というラジオ番組の企画でライヴが行われました。今回はおもしろい構成で、ホールとロビーで二回演奏し、お越しいただいた皆さんを飽きさせない構成となっておりました。こちらは結構忙しかったですが・・・。
空知は音楽好きな方が多くレベルも高いと昔から言われているのですが、その通り実力派ばかりでありました。ホールでの演奏が終わった後、数名から名刺を頂戴し、また機会がありましたらとお声かけいただき、ちょっとうれしかったです。昨年10月に滝川でライヴをやったときにお越し下さったご婦人も、どこで情報が入ったのかは分かりませんが、今回も来てくれていました。「お寺さんがこういう風に表現するのはすばらしいと思う。」とお声かけ下さいました。またまたうれしかったです。
3月には、とうとう道外に行きましたよ!富山県からお誘いをいただきました。
「富山別院三法要記念ライヴツアー」という企画で、親鸞聖人750回大遠忌、別院開創130周年、本堂再建50周年の三大法要に際し、私の先輩が中心となり、教区内若手僧侶がバンドを組み、組内を約3ヶ月まわるツアーを行い、三大法要の為に力を尽くされました。その一端を「アッチカ」がお手伝いをさせていただくということで、富山教区婦負西組さんと同じく立山組さんの二つを任せられました。
婦負西組でお世話になったのはこちらの妙宗寺さんです。とても古いお寺さんで、下の写真にもありますが、開基が1307年という大変歴史のあるお寺さんです。実は若さんが、うちの報恩講に毎年来て下さっている長岡くんという方なんですが、こんなに歴史のあるお寺の若さんとは知らずに、非礼な態度を取っていたなと反省させられました。(なんちゃって)
最初は、「真宗王国」と呼ばれる富山の地で、こんな若造が阿弥陀様の前で普通の格好で歌を唄うということが受け入れていただけるのか不安でたまりませんでしたが、富山のご親戚寺院の皆様が、どこで聞いたのか、大勢駆けつけてくれたことと、聞いて下さるご門徒さんはじめ関係者の皆様方の温かいお心持ちで、本当に安心して唄うことが出来ました。どれだけ大切なことをお伝え出来たかは分かりませんが、ひじょうに良い空気感の中で時間を過ごすことが出来ました。
考えてみますと、北海道に渡ってこられた方々、特に富山県のご門徒が多いわけで、この厚別でも、小野幌地区は昔々は越中山と呼ばれ、特に富山県出身の方々が多い在所でありました。私の父方の祖母も富山の出身で、好んでその越中山におられた富山県出身のご門徒さんのお宅にお邪魔していたようです。一回遊びに行くと3日は帰ってこなかったとよく聞かせられました。今の時代のように飛行機でビューッと飛べるわけでもないし、きっと故郷を思いながら過ごされていたんだろうなあと回想致します。
立山連峰 凄いでしょ! 壁みたいでした!
熱唱するアッチカ
次の日、立山組の善入寺さんにてライヴを行いました。こちらの住職さんも音楽好きで、趣味が高じて、自作の凄いスピーカーがあるとお聞きし、図々しくもその大切なスピーカーがあるお部屋をぞろぞろと見せていただきました。
同行していただいたギター担当の柴田さん(川沿 寶流寺住職)が180cmを超える身長ですので、相当大きかったです。一本の木をくり抜いて作られたようです。驚きました!
こちらも昨日と引き続き、温かい空気(本堂は寒かったです)に包まれ、門信徒の皆様と大変良い時間を過ごせました。
本当に意義深いご縁でありました。また何かこんな企画があれば是非ともご協力させていただきいと思いながら帰路につきました。
下の写真は修復された本願寺富山別院です。秋に開催する伝灯奉告法要記念第1団体参拝旅行で訪れ、おまいりさせていただく予定です。是非、富山県にご先祖を持つ方々、ご一緒に参りましょう!!
これが今回のもう一つの目玉「竹あかり」です。熊本の芸術集団が協力してくれたそうです。
本願寺富山別院
続いて、4月には、アルテピアッツァ美唄という、廃校になった学校を利用した施設で、「僕の歌は君の歌」というタイトルの音楽企画にお誘いを受け、1ゲスト3バンドでライヴを行いました。これはお寺とは全く関係のない人たちの集まりで、かなり緊張しましたが、会場の良い雰囲気に助けられ風邪気味だったのを忘れ、気持ちよく唄うことが出来ました。
いつも助けて下さっているメンバーです(pa佐藤 匠くん pi佐々木重昭さん eg佐藤俊嗣さん ag柴田範尚さん)
6月に入り再び御寺院様での機会をいただきました。まず十勝組士幌線支部仏教婦人研修大会にお招きいただきました。会場となった浄信寺様は以前よりオファーをいただいており、この度実現の運びとなりました。お寺の場所はだいたい調べておりましたが、音更のインターチェンジを降り、農道を行けども行けどもお寺が現れず、不安になったところに、めちゃめちゃ立派な本堂伽藍が現れました。当日は少し霧というかモヤがかかり、余計不安に感じたんだと思いますが、畑のど真ん中に超立派なお寺さんがあって、十勝らしい風景だなあと正直感心致しました。住職さんをはじめご門徒の皆様の厚いご協力のもと、一昨年に再建されたとお聞かせいただきました。ご法話コンサートということで、今回はお話を長めでセットしたのですが、思わずしゃべりすぎて、時間超過しないかハラハラで進めさせていただきました。
十勝組の仏教婦人大会はちょうど農家さんが忙しい時期を過ぎ、時間が出来る頃にいつも予定をされております。前回お招きいただいた広尾線支部もちょうどこの頃でした。歴史が古く、もう50回以上開催をされている歴史のある大会です。先ほども述べましたが今回はご法話コンサートということで、午前午後の二部構成で行い、たっぷりと歌とご法話に酔いしれていただけたような気がしております。選曲も美空ひばりさんや中高年のご婦人がご一緒に唄っていただける歌を選曲致しましたので、喜んで下さいました。また、ご縁がありましたら、ご一緒に唄いたいと思います。ありがとうございました!!
いつもに増してしゃべりましたね~おじさん
熱唱するアッチカのあっちゃん!
お世話になりました浄信寺の皆さんと一緒に
6月の最後、平岸大乗寺様の報恩講初夜法要の後にミニコンサートを開催致しました。今回は追悼法要の後ということで、しっとりめの曲をセットして、皆様と共に大切な方々をお偲びさせていただきました。
大乗寺様は日頃から親しくさせていただき、アッチカも3度目のご縁ということで、とても和やかな雰囲気の中で、唄わせていただくことが出来ました。またご縁がありましたらよろしくお願い致します。
ということで上半期、怒濤のように時間が流れましたが、一旦、アッチカの活動はお休みとして、お盆、報恩講のシーズンに入っていきます。本当に一年って早いですね。
お疲れ様でした。
(住職記)