若坊守ご挨拶

安楽寺若坊守 横湯 寿美玲

結婚式の際は、多くの皆様に大変お世話になりました。そして、本当に有り難うございました。皆さんのお陰で無事結婚出来ましたこと本当に感謝しています。

結婚して5ヶ月が経ちました。これまでのお付き合いさせて頂いていた中で「お寺での出来事」を耳にすることはありましたが、私にとっては、全ての事が聞いていた以上に驚きでした。お寺で生活し始めてすぐに「お盆」、「報恩講と親鸞聖人750回大遠忌おまちうけ法要」、「安楽寺仏教婦人会再結成50周年記念法要」等、次々と執り行われ、加えて幼稚園の「バザー」、「運動会」、「発表会」等も拝見させて頂きました。何も分からない為、ただただウロウロしていた日々だったように思いますが、とにかく1日があっという間に終わってしまう事にビックリしました。

他にも沢山驚いた事があります。これまで独身生活が長かったせいか、「食事の違い」には一番ビックリしました。お母さんに「明日のお米何合研ぎますか?」と聞くと「明日は12合ぐらい」と・・・忙しい時は1日に1升を2回炊くという日もありました。(独身時代は、5キロのお米を何ヶ月もかけて食べていました)

思わず住職に「お相撲部屋か食堂にお嫁に来たみたい」と言ったこともありました。お米の量でだけでも私には衝撃でしたが、わずかな時間で何人分もの食事の準備をするお母さんや、毎月数十人分の食事をあっという間に準備する婦人会の方々にも驚きました。驚いているばかりでなく、私もお母さんや婦人会の方々のように手際よく食事の準備が出来るよう頑張りたいと思います。

又、お寺にはご門徒さんを含め多くの方がいっらしゃいます。いらっしゃる方々からも色々教わりました。「ここのお寺ほどお客さんが多くくるところはない」「ここのお寺はすごく来やすいから人がよく集まるんだ」「ここの前住職は本当に良い人だった」等々。これまで「お寺」と言えばお通夜やお葬式、たまにおばあちゃんのお使いでお米を届けるぐらいしか出入りしたことのない私には、これも驚きでした。前住職とお会いすることは出来ませんでしたが、皆さんからのお話しを聞いていると「ユーモアがあり、真面目に直向きにお寺を護られていたのだ」と感じました。

前住職やお母さん、住職やお姉さん方、ご門徒さん、このお寺に関わる全ての方々のご努力で「沢山の人がやってくる」このお寺があるのだと感じました。不慣れでお寺のことを何も知らない私ですが、住職やお母さん、お姉さん、ご門徒さん、多くの皆さんのお力をお借りし、少しずつ慣れていけるよう頑張りたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。

最後に、お寺にいらっしゃる方々にはいつも「大丈夫かい?」「無理してないかい?」「頑張らなくていいんだから」とお声掛け頂いておりますこと本当に有り難く思っています。ご迷惑ばかりお掛けしているにも拘わらず、いつもお気遣い頂き申し訳ありません。皆さんの優しさを無駄にしないよう頑張ります!!

これからもどうぞ宜しくお願い致します。

合 掌