「やすらぎ」46号発刊にあたり


 慈光照護の下、門信徒の皆様におかれましてはご清祥にてお過ごしのこと大慶に存じ上げます。又、日頃より当寺護寺発展の為に並々ならぬご尽力を頂いておりますこと、重ねて御礼申し上げます。
 寺報「やすらぎ」第46号を門信徒の皆様のお手元へお送りさせて頂きました。
 今年も本当に異常気象と言いましょうか、北海道に於いてもなかなか暖かい日が続かず、また雨が少なく、農家さんは大変お困りのことと推察いたします。本州では米騒動と呼ばれた1993年の大冷夏以来の気候と今年はひじょうに似ているようで、日照不足により、お米は育たない、野菜も実らないという状況であります。また特に九州南部が大雨による大きな被害を受け、今なお大変な生活を強いられています。犠牲になられた方々に心からお見舞い申し上げます。
 さて、今年も上半期が過ぎ、あっという間にお盆を迎えようとしております。本当に時の経つのは早い・・・。5月に平成という時代が幕を閉じ、令和という新しい時代を迎えました。新しい時代は少しでも世の中が良くなればと考えていた矢先、ますます社会情勢の混乱、私達の身近な生活にも多大な変化が目につくような事件が多発しております。特に、親が子を殺めてしまったり、兄弟が傷つけ合ったり、友達が友達を傷つけてしまったり、本当に一昔前までは考えられないような事が多すぎます。
 命が軽視されている、そんな世の中を私達はいま生かされています。このお盆に際し、あらためて今一度、先往かれた大切な方々を偲びながら、我が命の行方を浄土真宗のみ教えに訪ねて参りましょう。それが先逝かれた方々のご恩に報いる一つの姿、そしてほとけさまの願いであります。
 例年通り7月下旬から8月11日までの間に門信徒皆様のお宅へお盆参詣をさせていただきます。12日の午前中に役員総会を開催し、お昼頃に役員さんと共に里塚の安楽寺六角堂へお詣りさせていただきます。13日から16日の午前中まで、納骨堂にお詣りされる皆様と共に先人をお偲びさせていただき各々読経致します。16日の午後1時よりお盆の締めくくりとして命日講に併せて「盂蘭盆会(うらぼんえ)」のお勤めを致します。大切な方を亡くされてから初めてのお盆をお迎えされるご遺族の皆様には、大切な御法縁となることと思います。是非とも御参詣下さい。正午よりおとき(昼食)のご接待がございます。昼食をご一緒にいただいてから法要にご参詣下さいます様ご案内申し上げます。
 お盆という大切な仏教週間、先人を偲びながら、共々に大切にこのご縁を頂戴致しましょう。合 掌

この記事が掲載されている寺報やすらぎ