幼稚園入園式 令和2年4月8日

 去る4月8日にお寺と併設するやすらぎ学園厚別幼稚園と第2あつべつ幼稚園の入園式を挙行いたしました。
 新型コロナウイルス感染症拡大により、3月には卒業式、卒園式が中止になるなど、考えられないような事態を招きました。
 入学式、入園式も同様に延期や挙行されないところもあり、混迷を極めました。
3密を避け、開催時間を短くし、全員マスク着用、歌唱は禁止など、通常行っていることが何も出来ない中で、幼稚園職員と思考を重ね、在園児の入園式への参加を取りやめ、一家族ずつ、席の間隔を広くあけ、まだ冷たい風が吹く中でしたが、窓を開けて換気をし、午前、午後の2部に分けて入園式を挙行いたしました。
 午前の部が終了してから、全てのイスを消毒し、午後の部に備えました。また、毎年入園式は、お釈迦様のご生誕をお祝いする「はなまつり」を兼ねていることから、「灌仏」(甘茶をお釈迦様のお身体にかけること)を一家族で行っていただき、そのままお引き取りいただくという流れでお勤めいたしました。
 入園式の数日後から再び休園措置となり、長い自粛生活が始まりました。6月から、2週間ほど「短時間少人数登園」という形で、徐々に幼稚園生活のリズムを取り戻し、3週目の15日の週からお弁当日を設けて、6月の最終週からやっと平常の保育に戻りました。こども達の声が境内に響き渡るようになり安堵しております。しかしまだ安心は出来ません。コロナと共存していくことを肝に銘じて、取り組んでいかなければなりません。
 現在は、3密を避けるために、幼稚園のホールと年長の部屋を広く使い、お寺のホールも利用させていただき、3箇所に分かれて、お昼の食事をとらせていただいております。お寺の行事に幼稚園のこども達、保護者の方々がご参加いただくことも多々あるのですが、今年は厳しいと考えています。兎にも角にも新しい生活様式をベースとして、正しく恐れて、うつらない、うつさないということを大切に、こどもたちと十分注意をしながら幼稚園生活を安心して送れるようにお手伝いして参ります。 (住職記)  

この記事が掲載されている寺報やすらぎ