宗祖親鸞聖人報恩講 令和2年9月5日~7日 ①9月5日

 今年も当寺の年間最大の仏事である「宗祖親鸞聖人報恩講」を9月5日から7日の日程でお勤めさせていただきました。
 一昨年は報恩講前日の夜半に台風21号が上陸、中日(9/5の深夜)には胆振東部地震が発生し、災害で法要が滞るという事態となりました。
 昨年はそんなつらい時間や思いを払拭するために、心から親鸞聖人を偲び、あるがままを受け入れて前に進んでいくという浄土真宗のみ教えを報恩講で確認したい、そんな思いをもってお勤めをさせていただきました。今年も年間の最大の仏事として総代さんをはじめとした役員の皆さん、門信徒の皆さんと共に営みたいと願っておりましたが、今度は新型コロナウイルス感染症拡大により、厳戒態勢の中、規模縮小、時間短縮にて三日間お勤めをさせていただきました。
 会中、総代さん、世話人さん、婦人会の皆さん、壮年会の皆さん、そして関係各位におかれましては、感染拡大予防に多大なご協力を頂戴致しましたこと、この場をお借りし御礼申し上げます。
 いつもの報恩講とは違い、華やかなことは出来ませんでしたし、中止や延期にした法要もございましたが、この度も写真を多く掲載しましたので、その模様をご覧下さい。(住職記)

今年は三日間お天気に恵まれました

壮年会の皆さん 三日間、完全装備でおまいりされる皆様をお迎えしてくれました。

法要会場はソーシャルディスタンスにのっとり、本堂(2階)とホール(1階)の2箇所を準備いたしました。受付もお盆の時に作製した飛沫予防のビニールを張り、帳場の皆さんの安全と、おまいりされる皆様の安全を確保いたしました。

婦人会の皆さん おときも茶菓の接待も出来ませんので、ペットボトルを参詣者へお配りいただきました

壮年会の皆さんでおまいりされる皆様に消毒や検温を行ってくれました。有難うございました!

九月五日 〈初逮夜法要〉

 藤岡法務員の行事鐘の音から法要がスタートします!
三日間、会奉行(えぶぎょう 法要の執行役)をお勤めくださったのは、豊滝 清勝寺ご住職様です。
 司会には無理を言って、法城寺副住職 佐藤さんに三日間お願いいたしました。変則的な日程となり、お二人には大変ご迷惑をお掛けいたしました。初日のお勤めは「初逮夜法要」です。

初 逮 夜 法 要

初逮夜法要御導師 福住寺副住職 長尾光雲師(後ろ姿で申し訳ありません)

初逮夜法要は、福住 福住寺副住職 長尾 光雲 師が御導師をお勤めくださいました。 「十二礼作法」を依用し門信徒の皆様とご一緒にお勤め致しました。お顔の画像が見当たらなく、後ろ姿でごめんなさい!
法要終了後、住職より初逮夜法要に際しご挨拶をさせていただき、少しだけ休憩時間を取り、布教使様をご案内し、ご法話をいただきました。
 暖かい日となり、冷房を入れ窓を開けて常時換気しながらという会場の状態でした。

初逮夜法要に際しご挨拶する当寺住職

法要終了後、寧々と粟井さんでパチリ

今年度報恩講布教使 山陰教区 西臨寺住職
荒本 由未 師

白板をお使いになり大きな字でお書き下さり
門徒の皆さんにご解説下さる荒本先生

手書きの書を手に持ち、詳しくご解説下さいました!

 2016年以来、7度目のご出向をいただきました。この度は新型コロナウイルス感染症拡大によって、北海道にお越しいただけるかとても心配でありました。
 島根県から比べるとやはり北海道は感染者も多いですし、来ていただくことが本当に不安ではありましたが、荒本先生のご出向を心待ちにされていたご門徒様がとても多いことから、報恩講当日を迎え、おとりつぎされる姿を見てあらためて良かったなあと心の中で感じておりました。
 先生は、とてもエネルギッシュに浄土真宗の深きところを大変分かりやすくお紐解き下さいます。今年の報恩講はいつもと違い、時間短縮、規模縮小、そして新たな生活様式にそった形で感染予防をしながらのご法要となりました。やりにくさを感じながらのおとりつぎであったと思いますが、とにかく来て頂けたことに感謝です!!
 一席のご法話をいただき、少しもの足りない感じでしたが、感染症対策をしながらのご法座ですので仕方がありません。
 また明日といってご縁を閉じさせていただきました。帰りには、途中茶菓のご接待も出来ませんので、おみやげとして京都のお菓子をお持ち帰りいただきました。     

婦人会、壮年会の皆様にお手伝いいただきお土産のお菓子を配って頂きました

 このコロナ禍で、みんなお困りですが、特に農家さんがせっかく育てたお野菜をほとんど破棄しているというお話を聞き、少しでも協力出来ないかということで、白石にある「スイ-ツ DECO いるむ」さんのドーナツと契約農家さんからお持ち頂いた「ミニトマト」の販売を境内にテントを張り行いました!
 ほとんどの皆さんが趣意に賛同して下さり、あっという間に完売してしまいました。ご協力有難うございます!
 次の日も行う予定でしたので、少し量を増やさないとまずいねえと相談して、早めにお店を閉じました。

とても美味しいトマトとドーナツでした!皆さんのご協力に感謝です!

九月六日 〈大逮夜法要〉

二日目を迎えました。毎年この日の午前中に本堂のお荘厳をカメラに収めております。一昨年は地震でせっかくお飾りしたお荘厳が、たった一日でメチャクチャになりました。今年はコロナ禍で満足なご法要をお勤めできないのは分かっておりましたが、手を抜くことは出来ません!今年もいろんな思いを込めて、シャッターを切りました。ご覧下さい!

一度やってみたかったのですが、御本尊のお供物を全て落雁にしてみました。色とりどりで良い感じですね。
 正面には、三色のお餅をお供えいたしました。お花はもちろん総代の粟井さんが「今年で最後かなーやれるのは!」と昨年も聞いた台詞を何度も仰っていました!来年も活けて下さい!よろしくお願いします!

御開山親鸞聖人前荘厳

今年はお菓子を豊富にお供えしました

御代前荘厳(本願寺第23世勝如上人)

左余間荘厳(安楽寺歴代住職)

左余間には毎年富山県のご親戚から送って頂く「呉羽梨」をお供えさせていただいております

右余間には親鸞聖人の御生涯を表した四幅の「御絵伝」をお掛けします

今年の幼稚園年長児の卒園作品です

コロナ禍で大変なときに多くの御懇志をお預かりしました。有難うございます。

会中このような形で張り出しをさせていただいております

御法中控室 今年は御法中の皆様も人数を制限してご出勤賜りました

大 逮 夜 法 要

大逮夜法要御導師 眞願寺住職 石堂了正師

御法中 左側、乗善寺住職様・副住職様

御法中 右側、福住寺副住職様、浄土寺住職様

本堂はソーシャルディスタンスにのっとり席の間隔を空けて配置しました もう目一杯ですね 

讃彌陀偈作法というお勤めをいたしました

第2会場のホールも中日はたくさんのご参詣をいただきました

飛沫予防のアクリルパーティションの中からご法話をいただきました

 荒本先生のお話しを聞き漏らさぬよう門信徒の皆様、一生懸命にご聴聞されるお姿が印象的でした。とても素晴らしかったです。
 ご参詣なさっている皆様が全員マスクを着用し、ご法話の制限時間を気にしながら聴聞されている。今年の頭までは想像も出来なかった姿です。なんでかなあと思いながらも、しっかりと前を向いて出来る事をやっていくことが大事!と先生のお話しを頂戴しながら思いを新たにさせていただきました。

 お帰りの際には、昨日に引き続き、白石にある「スイ-ツ DECO いるむ」さんのドーナツと契約農家さんからお持ち頂いた「ミニトマト」の販売を行いました!コロナ禍で困っている方々がたくさんいらっしゃいます!皆さんの温かいご協力で、この度も完売となりました。有難うございました! 

この記事が掲載されている寺報やすらぎ