「やすらぎ」51号発刊にあたり

安楽寺住職 横湯 誓之


 慈光照護の下、門信徒の皆様におかれましてはご清祥にてお過ごしのこと大慶に存じ上げます。又、日頃より当寺護寺発展の為に並々ならぬご尽力をいただいておりますこと、重ねて御礼申し上げます。
 寺報「やすらぎ」第51号を門信徒の皆様のお手元へお送りさせていただきました。今年の夏からの出来事を中心に、この度も写真を多く掲載し、この半年を振り替えられるようにいたしました。どうぞご高覧下さい。
 コロナ禍の生活もまもなく2年が経とうとしております。現在国内ではワクチン接種の効果か感染者数が急減し、落ち着いた生活を取り戻しつつありますが、オミクロン株の出現もあり、まだまだ心配な日々、安心安全といえる生活には戻りそうもありません。また今現在(12日)雪がないのは楽なんですが(18日に大雪が降りました)、いつもあるものがないという不安も感じながら日々を過ごしております。地球温暖化が叫ばれ、様々な研究が続いております。地震も多発しており、不安が募りますね・・・。
 そんな中であっても、昨年の7月からお寺の諸行事を再開し、何とかここまで規模縮小、時間短縮の中でも年間の行事や寺院としての機能を保つことが出来ておりますのは、お寺を大切に思って下さる門信徒の皆様のおかげと心から御礼を申し上げる次第でございます。早くイベントや楽しい催しが不安なく出来る日を待ち望んでおります。
 さて、毎年注目をしております今年の漢字が12月12日に京都の清水寺で発表されました。今年の漢字は「金」でしたね。夏に開催された東京オリンピック・パラリンピックで「金」メダルを国内選手が多数獲得したということが理由のようですが、本当にこのコロナ禍で一筋の光と言いましょうか、アスリートの皆様の姿に何度励まされたことでしょう。開催に賛否があったとは思いますが、やりきれない毎日を過ごす中で、まさに光明が差した瞬間を何度もみせていただきました!
 今、この時、この一瞬をしっかりと歩んでいくのが浄土真宗の門徒の姿であると常日頃からお法り(おみのり 仏様の教え)を通してそう感じさせていただいております。苦しみがあれば楽しみもあり、暗闇を知らなければ本当の明かるさに気づくことは出来ません。今私達はコロナによって苦しい日々、不自由な時間を過ごしておりますが、必ず元の日々を取り戻せる日がやってきます。
 それを信じて、一歩一歩、一日一日を大切に歩んでいきましょう。
 「光陰矢のごとし」、今年もあと数日で終わりを迎えます。しっかりと今年の反省をし、輝かしい新年をまず仏様の前で手を合わせ、今年一番のスタートを切りましょう!本年も本当にお世話になりました。来る年もまたどうぞよろしくお願いいたします! 合 掌

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