慈光照護の下、門信徒の皆様におかれましてはご清祥にてお過ごしのこと大慶に存じ上げます。又、日頃より当寺護寺発展の為に並々ならぬご尽力を頂いていること、重ねて御礼申し上げます。
さて、昨年の12月以来の発刊になりましたが、寺報「やすらぎ」第30号を門信徒の皆様のお手元へお送りさせて頂きました。大きな節目となりましたが、平成11年の発刊以来12年という時間を経ました。亡き父と試行錯誤しながら、編集した時間が大変懐かしく思い出されます。後に過去のバックナンバーを掲載しておりますので、振り返りながらご覧下さい。
さて、誠に恐縮ですが、この紙面をお借りしご報告をさせていただきます。先般、6月24日に長女が誕生致しました。
昨年7月に結婚させていただき、直ぐに子を授かり、有縁の方々のご協力をいただきながらここまで大切に時間を過ごして参りました。親鸞聖人750回大遠忌の年に、待望の娘の誕生でありました。7月1日に母子共に退院しお寺に戻りましたが、今は毎日大変な日々を過ごさせていただいておりますが、親にならせていただいた喜びを感じながら、楽しく子育てをさせていただいております。
寧々(ねね)と名付けさせていただきました。「寧(ねい)」という字には、「安らか、やすらぎ」という意味があり、寺号の安楽寺の「安楽(やすらぎ)」、幼稚園の学園名「やすらぎ」から娘の名前をいただきました。多くの人にやすらぎを与えてくれるような人になって欲しいという願いを込めて命名させていただきました。門信徒の皆様には、今後とも、親子共々、様々な形でお世話になります。どうぞよろしくお願いいたします。
時節はお盆という大切な仏教週間を迎えます。8月1日より全門信徒のお宅へ叔父や法務員さんのご協力をいただきお盆まいりに歩かせていただきます。
家族みんなで仏前に手を合わせるということは難しいかもしれませんが、年に一度のお盆まいりです。一度で良いですから、お仏壇、納骨堂、あるいはお墓で手を合わせるようお願い申し上げます。
私達は亡き人を通して、普段の生活の中で、なかなか気づかない、気づけないでいた命の尊さ、はかなさを教えていただきました。その中でも命のつながりに気づかせていただけたことは、本当に有り難いことといただいております。今まさに私自身も一人の子の親とならせていただいて、その命のつながりの大切さに気づかされ、新たな人生の歩みをさせていただいております。有ることが難しいと書いて、「有り難う」と読みます。心から生まれてきてくれて有り難うと心の中で申させていただき、共に一度きりの人生を悔いの無いように歩ませていただきたいと思っております。
「生死一如(しょうじいちにょ)」というお言葉がございます。生も死も一つの如く、生まれてきてくれた慶び、命を終わって行く様を通して、私達は本当に大切なことに気づかされるのです。どうぞ門信徒の皆さん、あらためてこのお盆という大切な仏教週間を大事にいただいてください。きっと大切なことに気づけるはずです。
合 掌