11月28・29・30日の三日間、「秋季永代読経会」をお勤めさせていただきました。今年もおかげさまで暖かな日差しが届く気候でした。
ご存じの通り、当寺の秋季永代経法要には私の三人の叔父が三日間にわたりご布教下さいます。今年は初日に、篠路浄土寺 佐々木光明師(三男)、二日目に赤平常照寺 佐々木重昭師(長男)、最終日に上幌向隆王寺 家郷宗隆師(次男)の順番でご法話を頂戴いたしました。三人それぞれに、身近なお話しから浄土真宗の永代経法要のいただき方や今の世相を含めたご法話をいただきました。
三日間、笑ってばかりだったような気が致しますが、おもしろいのは、「アニキどんな話ししてた?」とか「誰の時が一番おまいり多い?」とか気になるようで、男兄弟って何だかうらやましいなあと思ったことでありました。お三方それぞれの個性を生かして御法話を聴聞させていただきました。三人の叔父を幼少時代から知るご門徒の方々も大変多くいらっしゃって、とても和やかに、そして楽しく三日間のご縁を頂戴いたしました。これも写真を多く掲載しお伝えします。
(住職記)
初日は浄土三部経から「仏説無量寿経」を皆さんとお勤めいたしました
布教師 佐々木重昭師(赤平常照寺)
初日からたくさんの御参詣を賜りました
休憩時間のおやつTIMEの、お座の楽しみの一つですよね。初日はシュークリームでした。
御本尊お荘厳
今年もお花をかわいらしく粟井さんが活けてくれました。
御本尊のお供え物には秋の味覚をお供え致しました。落雁二対・柿・ぎんなん(境内の銀杏の木の実)・栗です。
2日目は、三男の篠路浄土寺御住職様におとりつぎいただきました。不断の生活の中からわかりやすく浄土真宗の根幹をお紐解きくださいました。
昨年よりこのご法要で、私が住職になってからここまで、永代経をお納めくださった方々のご芳名を永きにわたり顕彰する「永代経志納者顕彰額」を右余間に御安置をさせていただいております。これから永きにわたり、春秋の永代経法要にはこれを御安置し、お勤めさせていただきます。
布教師 佐々木光明師(篠路浄土寺)
永代経志納者顕彰額
2日目は浄土三部経から「仏説観無量寿経」を皆さんとお勤めいたしました
永代経法要も3日目をお迎えさせていただきました。毎年、最終日の30日には今年度別志永代経志納者を対象とした開闢法要を併修させていただいています。大切な方とのつらいお別れのご縁ととおして、永代にわたり、お念仏の教えが相続され、安楽寺が念仏の道場として栄えるようにとの志をお納めいただいた皆様と共にお勤めさせていただきました。
法要前に幼稚園のこども達がお年寄りを対象とした「ミニ発表会」の案内に来てくれ、踊りを披露してくれました
永代経開闢法要を併修いたしました
「永代経志納者顕彰額」の前で合掌する住職
このご法要では、導師入堂の際に「繞・鉢(にょう・はち)」を用いております。
志納者ご遺族の皆様に参詣者を代表し焼香いただきました。
今は亡き大切な方々を通し、今後の生活においても浄土真宗の教えを中心とした日暮らしを送られますことを切に願うことでございます。
最終日、とりを飾ってくださった、次男 家郷宗隆師(上幌向隆王寺)のユーモアタップリの裏表のないおとりつぎに、皆さん笑顔が絶えませんでした。今年も最初から最後まで笑ってお聞き下さったことでありました。
「お米持ってくるの重たかったしょ。」からはじまり、聞き手である門信徒の皆様がリラックスして聴いてくださるようご配慮いただき感謝しております。本当に有り難いご縁でありました。
布教師 家郷宗隆師(上幌向隆王寺)
法要終了後、総代、世話人の皆さんが集まった御仏供米をあけて袋に詰めなおしてくれました。お米は、毎日の行事でお供えする仏様のお仏飯やおときの際に大切にいただきます。秋季永代読経会法要に御参詣、ご協力いただき誠に有難うございました。
住職記
本来は永代読経の意味で、寺院において故人の命日などに永代にまで読経することである。一般の寺院では春秋に期日を定めて永代経法要を行う。他宗では追善供養の為とされるが、浄土真宗では追慕とともに、自分自身がお法りを聞く機会として意味づけられている。