去る10月3日、本願寺札幌別院に於いて、東日本大震災で被災されました東北教区(福島県)相馬組の御住職様、坊守様をお招きして、「東日本大震災七回忌物故者追悼法要」を札幌組実践運動委員会重点プロジェクト事業として、組内外よりたくさんの御参詣のもと執り行いました。
当日は、相馬組の皆様が登場予定であった航空機の機材繰りが滞り、予定時間ギリギリの到着となることから、プログラムを変更し、先に現状報告を廣畑恵順御住職様にプロジェクターを用いて詳しくご説明をいただきました。
現状を聞かせて頂く中で、まだまだ本当の復興と呼べるまで相当時間g名かかるなという印象を抱きました。そして、身体的にも精神的にも相当キツイ思いをされているだろうなあとあらためて感じさせていただいたことでありました。
そもそもこの度は、札幌組として以前より交流のあった相馬組の皆様に少しでも現地を離れ、つらい思いから解放されるお時間を作っていただきたいことと、すでに全国から「七回忌を是非うちに手伝わせてください」との申し込みがたくさんあり、精神的に疲弊されていることも聞いておりましたので、「それならば是非北海道へお招きして、相馬組と札幌組合同で七回忌のご法要をお勤めいたしましょう」というお話から実現した今回のご縁でありました。
ご挨拶する山根総代長
ご法要は、本願寺札幌別院御輪番「黒田正宣師」御導師のもと、相馬組、札幌組から10名の結衆、そして札幌組と札幌別院職員で賛嘆衆(雅楽)を勤め、相馬組、札幌組の坊守様、そして札幌龍谷学園の宗教教育部の学生さんに献供を行っていただき、ひじょうに賑々しくお勤めをさせていただきました。
法要前にご挨拶される札幌組組長(江別眞願寺御住職)
この度は会奉行のお役を仰せつかりました(差定説明)
散華頭をお勤めする札幌組組長様と相馬組組長様
ご法話をいただきました本願寺札幌別院御輪番「黒田正宣師」
お手伝いいただいた札幌龍谷学園宗教教育部の学生さん達
法要終了後の交流会で、相馬組のおひとりお一人からお言葉をいただきました。涙をぬぐいながらお話を聞かれる参詣者のお姿が印象的でした。
まだまだ大変な時間があろうことと思いますが、札幌組として出来うる限りの復興支援をさせていただくことを、この度のご縁を通して確認させていただいたことでありました。
最後に札幌組組長より義捐金を相馬組組長さまに手渡し、無事、法要と交流会、現地報告会が終了いたしました。
当寺からご参詣いただきました役員の皆様には、遅い時間までお付き合い下さり、誠にありがとうございました。
(住職記)