慈光照護の下、門信徒の皆様におかれましてはご清祥にてお過ごしのこと大慶に存じ上げます。又、日頃より当寺護寺発展の為に並々ならぬご尽力を頂いておりますこと、重ねて御礼申し上げます。
 寺報「やすらぎ」第49号を門信徒の皆様のお手元へお送りさせて頂きました。今年の夏からの出来事を中心に、この度も写真を多く掲載し、この半年を振り替えられるように致しました。どうぞご高覧下さい。
 さて、今年はコロナではじまりコロナで終わるという状況になりそうです。世界中が新型コロナウイルス感染症拡大によって、尊い命が失われ、後遺症に悩み続ける人々、経済は疲弊し、私達の心労もはかりしれないものとなりました。おそらく人生に一度あるかないかというパンデミック(感染爆発)を今まさに経験していることであります。
 さて、毎年個人的にも注目しておりますこの1年の世相を表す「今年の漢字」が、12月14日京都の清水寺で発表されました。予想は「密」という字ではないかと考えておりましたが、予想通りその「密」という字になりました。
 世界中に新型コロナウイルス感染症が拡大し三密(密閉・密集・密接)が叫ばれました。日本における新型コロナウイルスの集団感染が起こった場所の共通点を探した結果、この3つの「密」が共通となっているということが分かり、コロナウイルス感染症を避けるためにこの三密を控えるようにすることが求められました。その為私達の日常生活や行動様式が「密」にならないように今尚それを意識し続けながら生活を送っていることであります。また、コロナ禍により大切な人との関係がより密接となり、人と人とのつながりの大切さを再認識する機会になったとの声もあったそうです。他にも日本学術会議の一部会員の任命拒否が内密に行われたことや、芸能人の密会報道や薬物報道など「ひそかに」を表すという意味で「密」の字が使われることが大変多かった1年でありました。
 海外でも三密=3Csと表され、1.Closed(閉ざされた)2.Crowded(混み合った)3.Close-contact(人と密接した)の自分自身を健康で安全に保つために行うべき3つのステップとして表されています。
 振り返りますと、北海道知事より道内全ての小中学校に対し休校要請が行われ、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、道内の公立と私立の全てを合わせた1600校余りを1週間休校にするよう市町村の教育委員会と私立学校に通知を出しました。その後、北海道そして札幌市より「緊急共同宣言」が発表されました。北海道は早々に独自の「緊急事態宣言」を発表したこともあり、一時は感染者数が減少傾向となりましたが、再び感染者数が二桁を越える日が続き、札幌市内での新規感染者が増加傾向にあることから、「第2波」と呼ばれる状態に移行して参りました。4月16日に政府より「緊急事態宣言」が発出され、これをうけ、再び、4月16日から5月6日までの期間、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、二度目の休校措置をとりますが、それからまもなく、5月4日から31日まで休園が延長となり、全国で自粛生活がはじまったのでした。
 北海道に於いては、道民の皆様のご努力もあり感染者数が0という日もあり、徐々にお寺の諸行事を規模縮小、時間短縮ではありましたが、7月から再開することが出来るようになり、ここまでに至っています。
 10月28日に札幌市は新規感染者数が急増していることや医療態勢が逼迫する恐れがあるとして、独自の警戒ステージを「ステージ2」に引き上げましたが、11月に入り感染者が急増するようになり、独自の警戒ステージを「ステージ3」に引き上げました。11月17日には、独自の警戒ステージを札幌市に限り「ステージ4」に引き上げ、また、札幌市を対象に、感染リスクが回避できない場合の不要不急の外出や他地域との往来を27日まで自粛するよう要請がなされました。12月6日には北海道内の累計感染者数が10,000人を超え、まさにパンデミック(感染爆発)と呼べる状態となりました。しかし度重なる自粛要請の甲斐あってか、12月半ばに向かって札幌市の感染者数は三桁から二桁に下がっており、再び皆様のご努力によって減少傾向になってきたのは朗報と言えましょう。
 このコロナ禍によって私達の日常がガラリと変わりました。様々な場面でその弊害が生じておりますが、とくに私達の世界では、いわゆる「おまいりのスタイル」が一変いたしました。お寺は兎にも角にも人が集まるところ、また人が集まらないと何も出来ないということを痛感いたしました。またそれと同時に、お寺をよりどころとしてくださっているということを目の当たり感じさせていただいた光景がありました。それは、7月にようやく諸行事が再開できたときに、ご門徒さん同士で、マスクを着用したまま手を取り合って、「元気だった?」、「会いたかったよ!」と声を掛け合う姿を見て、「お寺は絶対に閉じてはいけない場所なんだ」ということを強く感じました。
 それからは、最善と思われる感染対策を講じ、お寺の諸行事はもちろんのこと、葬儀、法事といった法要、そしてそろばん教室やヨガ教室、お年寄りの健康サロンなどお寺での習い事も再開し、コロナ禍にあっても人々が集えるお寺となっております。これも偏に総代さんをはじめ世話人さん、婦人会の皆さん、壮年会の皆さん、そして多くのご門徒様の温かいご協力があってこそと感謝いたしております。
 来る年もおそらくコロナウイルスの影響を大きく受ける1年になると思いますが、十分に感染対策を講じて、日々大切にお過ごし下さい。お寺もしっかりと感染対策を講じて皆様のお越しをお待ちしております。
 来る令和5年(2023年)は、宗祖親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年という記念の年であり、ご本山で記念のご法要が厳修されます。
 その頃迄には何とか世界中でコロナウイルスが終息され、皆さんと共に安心して京都のご本山本願寺へ赴き、親鸞聖人の御誕生850年をお祝い出来ることを願っています。大きな目標がございます。共々にこの難局を乗り越え、今私達が出来る最善のことを共に考えて行動していきましょう。
 この1年を振り返り、長くなりましたが寺報やすらぎ49号のご挨拶とさせていただきます。
                                           合 掌