コロナ禍のご法事やお葬儀

 新型コロナウイルス感染症拡大により、予定されていた先達のご法事を中止、あるいは延期をされた方々が大変多くいらっしゃいました。
 感染者数が落ち着いてきた頃から延期していたご法事をお勤めされる方が増えてきたと同時に、「慣れ」と言いましょうか「気が緩んできた」と言いましょうか、感染対策が不十分な中でお勤めしなければならないケースも増えて参りました。
 特に、ご自宅でのご法事で私達が参りますと、我々は当然、お家に入る前に車の中で手指消毒をし、マスクを着用してお家に入ります。おまいりもマスク着用のままでお勤めしております。出来るだけお茶の接待もお断り申しあげておりますが、家の中だから大丈夫という感覚なのか、マスクをしない、お座りする間隔を十分に取らない、換気をしていないというお宅が多数ございました。おまいりをする我々としては、自分たちが出来うる感染対策を十分講じてお伺いしておりますが、お家の方々もどうかしっかりとした感染対策を講じた上で、お寺さんやご親戚を招くということを第一にお考えいただきたいと思います。家族だから大丈夫、家にいるから大丈夫ということはありません。
「新しい生活様式」に則り、マスク着用、手指消毒はもちろんのことソーシャルディスタンスをはかれる場所であるか、換気を十分に行える場所であるか、寒くなってきたこの季節、加湿がしっかりと出来る場所であるかをお考えいただきご法事の会場選定をお招きする施主として、しっかりとお考えいただきたいと願います。
 お寺では下部の画像の通り、ソーシャルディスタンスをはかり広く間隔を空けて椅子を配置し、換気はもちろんのこと、寒くなってきたこの季節、暖房をいれますのでお部屋がかなり乾燥いたします。そうしますと今度はウイルスが漂いやすい環境となってしまいますので、加湿器を設置し加湿しながら各種行事やご法事、葬儀をお勤めしております。
 お寺の入口には手指消毒用のスプレーを常備し、サーマルカメラいう非接触型の体温検知器を設置しております。万が一お熱がある方の入館はお断りをさせていただく場合もあります。今のところ十分に感染対策を施していると思われます。出来れば、これから営むご法事やお葬儀につきましては、お寺を会場にするということも選択肢の一つに加えていただくと我々も安心ですし、お詣りに来られる方々も安心されると思います。年末年始に納骨堂に来られる際にご確認かたがたお越しいただけると有り難いです。また、こうしたらいいよとアドバイスをいただけますと助かります。
「ウィズコロナ」の時代です。 みんなで考えていきましょうね。

この記事が掲載されている寺報やすらぎ