NHK BS1 スペシャル番組 放送日8月予定「戦禍のなかの僧侶たち~浄土真宗本願寺派と戦争から(仮題)」 令和4年8月

 放送日は確定ではありませんが、標記の番組が現在制作されております。先般、製作会社の方が当寺を訪れ、取材を受けました。
 太平洋戦争開戦から80年、我々浄土真宗本願寺派はこれまでも歴史の事実から目をそらすことなく、平和への取り組みに力を注いで参りました。1995年、当寺の大谷光真ご門主は、「終戦五十周年全戦没者総追悼法要」に於いて過去からの学びと平和への願いをお示しになりました。それは偏に宗派が戦争へ加担していった事実を認め、明確に反省をし、まさに過去から学び、平和を願う姿であったと、私自身、当時勤式指導所研究生として現地でその法要に出勤をしながら感じたことでございました。
 当寺第二世住職 横湯通之師は、従軍僧として戦地を駆け回り、戦死者を弔いその遺骨を日本へ送る、また昭和十二年九月十六日に西本願寺南京別院創建輪番としてその任にあたりました。沢山の逸話が残っており、どこまで私が伝え聞いたこと、お話ししたことを放送していただけるかは分かりませんが、いずれにしてもどこかで第二世住職((祖父)のご苦労を語れるときが来て欲しいと願っておりました。
 詳しくはこの番組をご覧いただき、あらためてお感じになったことを是非ともお聞かせ下さい。
 八月十五日の終戦記念日近辺の放送になると思います。よろしくお願いいたします。 (住職記)

第二世住職 横湯通之(従軍僧時代)

携行していた六字名号 引鏧

南京別院に御安置されていた御本尊阿弥陀如来像
(現在は安楽寺納骨堂の御本尊として御安置されております

当時のご門徒様のご協力をいただき、御本尊をご下付いただいたときのご本山からの感謝状等

戦没者のご遺骨を納めていたレンガ造りの旧納骨堂

【追記】
「BS1スペシャル 「戦禍のなかの僧侶たち~浄土真宗本願寺派と戦争~」NHKオンデマンドで配信中です。
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