宗祖親鸞聖人報恩講 平成26年9月5日~7日 9月6日

大逮夜法要・第2初夜法要「灯火のつどい」 9月6日

 二日目は朝から晴天となり、気持ちの良い初秋らしい気候でした。総代さん、世話人さん、婦人会の皆さんは朝早くからお集まり下さり、準備の合間に、「良い天気になったねえ」とお声掛けしていただき、嬉しい気持ちに包まれました。

参道もくっきり浮き出ていました

晴天に恵まれ本堂も綺麗に見えます

 二日目は午前中に準備や点検をする時間があることから、ゆっくり写真と撮ることが出来ました。
 ちなみに今年の本堂のお飾り(お荘厳)は、御本尊が五具足で立華をたてていただきました。毎年総代の粟井さんを中心に立華をたてていただきますが、今年も立派なものをたてて下さり、御本尊の前を美しく飾ってくださいました。

 打敷(赤い三角の敷物)・水引(緑色の下掛け)は昨年、修復していただきましたものを引かせていただきました。これは前住職が好んで使用していたものでありますが、新品同様に修復していただきまして、この度の報恩講に使用させていただきました。
 お供物は立華、お仏飯はもちろんのこと、紅白餅、お菓子(羊羹・砂糖菓子・スナック菓子)、果物(赤リンゴ・青リンゴ)、干瓢(御本尊のみ)をそれぞれにお供えいたしました。また富山県や岩内の親戚寺院からいただきますナシやスイカ、メロンなども毎年お供えさせていただいております。毎年どんなお飾りにしようかと楽しみながらお荘厳させていただいております。子どもの頃はこの報恩講の準備やお荘厳の手伝いがイヤイヤで仕方なかった私ですが、今はよろこびの中で、お供えさせていただいているということを感じたときに、負けを認めるようで悔しいですが、育てられていたんですねぇ父親に・・・。
(なかなか近くで見られないと思いますので写真を大きめにしました)

御代前荘厳

左余間荘厳

 お昼少し前から、おまいりされる皆さんがお越しになり、二日目も呈茶接待(抹茶の接待)をおこないました!お手伝いいただきました皆さん有難うございました!

お休みと重なったので、こどもたちもおまいりに来てくれました!

 正午においしいおときをいただきました!
 厨房担当の婦人会の皆さんは大忙しです。なんといっても三日間で約千食分のおときを用意するんですから大変です! 

代表して前田さんと梅原さん 有難うございます!

笑顔がいいですね~

大逮夜法要のおとき(左前がしんらん煮染め)

 法要前に呈茶接待やおときをいただき、いよいよ法要がお勤まりになります。
 帳場の皆さんもリラックスされておりましたが、法要直前は受付業務に大忙しです!

総合司会 佐藤卓見 師

 この度の報恩講は総合司会を佐藤さんにお願いいたしました。法要の意義やお勤めする作法などを詳しくご説明いただき、参詣いただいた門信徒の皆様方、声を揃えて喜んでおられました。佐藤さん慣れない司会有り難うございました。
 またこの度の報恩講からプロジェクターとスクリーンを新たに設置し、法要案内や御講師の案内などをその都度映写しました。これも皆さん喜んでくれていました。

新設したスクリーン

 大逮夜法要に先立ち、境内地総合整備計画に於いて、多大なる御懇念をお預かりした総代さん4名(山根総代長、持本副総代長、水口さん、粟井さん)に感謝状と記念品を贈呈させていただきました。

 午後1時半より相焼香 江別市眞願寺御住職御導師のもと大逮夜法要をお勤めさせていただきました。

大 逮 夜 法 要

御導師をお勤めいただきました眞願寺御住職

 皆さんに普段見えないアングルで見せます。親鸞聖人の御影前にて御焼香
御本尊阿弥陀如来様へ上供(じょうぐと読む お仏飯をお供えされております) 一連の作法を経て登礼盤いたします。

大逮夜法要も多くの御参詣を賜りました

お勤めは「五会念仏作法」を依用させていただきました

娘の寧々も一人で御焼香できるようになりました

雅楽を奏で、法要を盛り上げてくれた同期の仲間達、後輩達、今年も有難うございました

 大逮夜法要は三日間のご法要のクライマックスと言って過言ではない程、大切な位置づけをされているご法要であります。相焼香の眞願寺様には、最高の法衣姿である七条袈裟を御着用いただき毎年御導師をお勤めいただいております。
 法要終了後に、メンバーひとり一人から近況報告などをしていただいております。これも大逮夜法要の楽しみの一つになりました。学生時代のように簡単に会うことが出来なくなりましたので、大切な時間にさせていただいております。

 法要終了後に、谷川先生より二席にわたり、報恩講中日のご法話を頂戴いたしました。二日目で先生もリラックスされたようで、堂内笑いと涙が絶えませんでした。
 ご法話終了後、夕食をいただき、午後六時より第二初夜法要「灯火のつどい」をお勤め致しました。このご法要は、親鸞聖人のお徳をお偲びさせていただくと共にこの一年間で大切な方を亡くされた方、そして一周忌・三回忌に該当するご門徒の方々にお声掛けさせていただき、亡き人を通し教えていただいた大切なこと一つひとつを確認させていただくために毎年盛大にお勤めさせていただいております。
 法要の最初に当寺総代さん、婦人会の皆さん、そしておまいりいただいたこども達に献灯・献華を行っていただき、仏前を綺麗にお飾りいたしました

 次に、参詣者全員に、「花あかり」という灯火を亡き人への思いをたくしお供えいただきました。

参詣者全員のお供えにより美しく飾られた初夜法要荘厳壇

法要は「宗祖讃仰作法音楽法要」の和讃を皆さんとご一緒にご唱和いたしました(御導師 川沿寳流寺御住職様)

今年は法要にコーラスを用いました

ナレーターをお勤めいただいた十勝光心寺御住職様

 美しく飾られた荘厳壇の前で谷川先生にご法話をいただきました。大切な方を亡くされた方々が多く参詣されていることもあり、涙を流してご聴聞されているお姿がとても印象的でした。

 皆さんのお帰りの際に道しるべにと参道に光を置きました。
 お一人でお帰りになる人、ご家族で帰られる人、様々な後ろ姿を見ながらお送りさせていただきました。遅くまで有り難うございました。

この記事が掲載されている寺報やすらぎ