宗祖親鸞聖人報恩講 令和6年9月5日~7日 その4(9月7日ご満座 満日中法要)

 最終日、午前11時より満日中法要(御満座)がお勤まりになりました。
 お寺にとって年間で一番大切な仏事である報恩講を総代さんをはじめ、役員さん、婦人会の皆さん、壮年会の皆さん、そして多くのご門徒の皆様のお力添えを頂戴し、満日中のご法要をお迎えさせていただきました。
 今年から座数は減りましたが、法要時間をいつものお時間に戻し、通常に近い形でお勤めすることが出来ました。少しずつ少しずつ元に戻せるよう努めて参りたいと願いながら最後の法要の導師をお勤めさせていただきました。

満日中法要は「正信念仏偈作法」を依用しお勤めさせていただきました

最終日も司会を担当して下さいました樋口寿美子さん(婦人会副会長)

 門信徒の皆様とご一緒に、そして声高らかに正信偈を読誦いたしました。あっという間の三日間のご縁ではありましたが、親鸞聖人のお徳をお偲びしながら、当山の年間で一番大切な仏事をお勤めすることが出来ました。
 法要終了後、当寺を代表して住職より、布教使様、ご法中の皆様へこの度のお礼を申させていただきました。

住職より御礼言上

生前院号伝達式

 引き続き、「院号伝達式」を執り行いました。今年は、岩田エツ子さん、佐々木美子さんから生前院号の申請希望があり、この報恩講の中で、ご本山より参った院号を当寺住職から伝達をさせていただきました。

 この度生前院号をご本山より伝達させて頂きました岩田エツ子さん(左)・佐々木美子さん(右)
※尚、生前院号は生前に帰敬式を授式し、「生前法名」を取得していなければ申請することが出来ません。詳しくは住職にお尋ね下さい。

院号を伝達し、記念式章を住職から掛けられ、やっと緊張から解き放たれましたね。おめでとうございました!

 この度、報恩講では初めてのご縁を賜りました島根県津和野 妙壽寺住職 村上 元 師。慶びの中で仏様を讃嘆し、おとりつぎいただくその姿、心から尊く感じました。何かと大変なことが多い世の中ではありますが、仏徳を讃嘆するお姿から、何かしら明るいものが見えた気がいたします。
 今年度報恩講、最後のおとりつぎを頂戴いたしました。

今年度布教師 村上 元 師(山陰教区 妙壽寺住職)

三日間、仏様のお徳を心から慶び讃える姿、皆様とても感銘を受けていらっしゃいました ありがとうゲンちゃん!

最後に門徒総代長 山根 勸さんより参詣者の皆様へご挨拶をいただきました

 総代長から門信徒の皆様へ御礼の言葉を述べ、いよいよ本当に最後になりましたが、今年から復活した「報恩講参拝スタンプラリー」の表彰式を行いました。
 よく頑張って参詣しましたねと安楽寺の寺紋でデザインされたバッジと今年は完走賞として紅白饅頭をご用意いたしました。住職からおひとりお一人に手渡し、良く参って下さいましたと御礼の言葉を述べながらお渡し致いたしました。

完走の証であるバッジをどこに付けるか皆さんで相談していたのが滑稽でした!

さすが総代さんです!たくさんバッジがついていますね~!

 今年度の報恩講が終了いたしました。2020年から長いコロナ禍となり、昨年の5月に新型コロナウイルス感染症が法制上2類から5類へ移行し、マスク着用、手指消毒など緩和される事柄も増え、少しずつ日常を取り戻して参りました。まだおときを大人数でいただいたり、出来ないことも沢山ありましたが、何とか通常に近い形で、親鸞聖人のご恩を偲びながら、浄土真宗という教えに出遇えた慶びを今年もご法要という形でお勤めすることが出来ました。総代さん、役員さん、教化団体の皆様、そして多くのご門徒の皆様の温かいご理解とご協力によって、今年もお勤めすることが出来ました。心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。  (住職記)

報恩講とは

 宗祖親鸞聖人への報恩のために、毎年、その忌日の六日前から忌日当日までの七昼夜にわたって営まれる仏事で、御正忌ともいう。現在京都のご本山では新暦により一月九日から十六日まで営まれております。
 京都の本山、地方の別院(直属寺院)、そして一般寺院、近年、北海道では少なくなりましたが、ご門徒のお宅でもお勤めされるという、ひじょうに珍しい四層構造で営まれる仏事であります。
 北海道は冬になると雪が降っておまいりが大変ということもあり、夏から秋までの間に勤められるお寺が多く、また、年間の中で一番大きいお寺の仏事であり、参詣者の数も一番多い行事であります。
 当寺の日程は毎年九月五日~七日の三日間お勤め致しております。安楽寺のご門徒であるならば、お一 人一座は必ずおまいりいただきますようお願いいたします。

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