団体参拝旅行 ~京都・奈良の桜をもとめて~ 平成31年3月26日~29日①

 去る3月26日から29日の日程で、京都、奈良の桜をもとめ、本山参拝を含めた団体参拝旅行を開催致しました。いつもの団体参拝旅行と違い、参加13名という、ひじょうにコンパクトな団体参拝となり、引率する私としては、とても楽な気持ちで、旅行を楽しめました!
 写真を多く掲載し、分かりやすく旅行の流れをおまとめしましたので、どうぞご高覧下さい! (住職記)

旅行第1日目

 新千歳空港を飛行機で飛び立ち、一路関西空港へ! 関空からはバスに乗り換え、旅行最初の訪問地は、本願寺第8代蓮如上人、第11代顕如上人ゆかりの「本願寺鷺森(さぎのもり)別院」様でした。詳しくお話しをお聞かせいただき、先ずは歴史の勉強を致しました!

本願寺鷺森別院外観

襖にはその名の通り鷺が描かれていました

本願寺鷺森別院本堂

副輪番より詳しくお話しをお聞かせいただきました

本願寺鷺森別院の歴史

 鷺森別院の開創は、本願寺8世、蓮如上人の昔にさかのぼります。文明8年(1476)、上人が河内国出口(枚方市)におられた頃、紀伊国阿間郡冷水浦(海南市)に住む喜六大夫は、上人の弟子となって法名を了賢と名のり、村内の飯盛山に一宇の道場を建立しました。これが冷水道場(現在の了賢寺)で、鷺森別院の起源をなすものです。同年十月、了賢に下付した親鸞・蓮如の連座像(二尊像)は、蓮如上人による紀州開教の歴史的宝法物として今も別院に大切に保管されています。
 10年後の文明18年3月には、蓮如上人が紀伊に下向され、冷水浦に一泊。これを機会に冷水御坊を中心として本願寺の教勢は飛躍的に拡大。それにともなって御坊は三度位置を転じます。まず、永正4年(1507)、門徒参詣の利便をはかって冷水より黒江(海南市、現在の浄国寺)に移り、ついで天文19年(1550)には、和歌浦弥勒寺山(和歌山市)に移り、さらに永禄6年(1563)、雑賀荘宇治郷鷺森(和歌山市)に移りました。それが雑賀御坊、すなわち今の鷺森別院です。
 当時の紀伊国では、守護畠山氏の勢力が衰え、新興の土豪層が台頭。いくつかの地域勢力を形成し、その一つが雑賀衆でした。御坊の置かれた鷺森は、紀伊湊や市場にも近く、雑賀衆の拠点にほかなりません。こうして雑賀御坊は、国中第一の要所を占め、富裕な雑賀衆の熱心な護持崇敬を受けることになりました。やがて本願寺が、天下統一をめざす織田信長を相手に、自衛のための戦争に立上がると、雑賀衆は本願寺にとって最も力強い支えとなるのです。
 元亀元年(1570)以来、11年に及ぶ大坂戦争を戦いぬいた本願寺も、天正8年(1580)閏3月、ついに朝廷の和議斡旋を受けいれ、大坂を退去することになりました。同年4月9日、雑賀からの迎え船に乗った顕如上人一行は、祖師像を奉じて大坂本願寺を退去し、翌日、雑賀御坊に到着。それ以来、上人が貝塚に移る天正11年7月4日までの3年有余、ここが一宗の本山となりました。
 江戸中期には堂舎の荒廃が目立ち、広く門末によびかけて再建に着手。まづ享保8年(1723)3月、東西17間、南北16間の本堂が成り、ついで太子堂・対面所・主殿・書院・表門等、七堂伽藍が悉く完備したのは、明和5年(1768)のことでした。ところがこの立派な大伽藍も昭和20年(1945)7月9日に、米軍の空襲によって灰燼に帰したことは、誠に残念なことでありました。戦後の資材不足の中、昭和23年、門末の懇念を傾けて本堂が再建されましたが、40年の歳月に損傷はげしく、平成2年(1990)春、別院ゆかりの顕如上人四百回忌を厳修し、その記念事業として平成6年10月に完成したのが、現在の堂宇であります。


 鷺森別院を離れ、本日もう一つの訪問地「和歌山城」へバスで向かいました。
 私自身も初めて訪れたのですが、天守閣へはかなりの勾配のある道を進まなければなりません。皆さんに「どうしましょうか?」と聞くと、「行く、行く、大丈夫初日だから!」と力強いお答え! みんなで支え合いながら天守閣を目指しました!

かなり勾配がきついのが分かるでしょうか?

娘の寧々が粟井さんの手を引く役を買って出てくれましたが、途中で飽きたのかいなくなってしまいました…

皆さん手すりを頼りに「ヨッコイショ、ヨッコイショ」と言いながら頑張って上がってくれました!

こちらは、将軍や偉い方だけが使用された通路です。
現在は有料で通らせてくださるようですが、参加した皆さんはこちらを使わずに、自分の足で急な勾配の道を上ってくださいました。
心意気に感服致しました!

何か違和感ありませんか?正解は↓

親子で参加してくれた粟井さん。御年8●歳です!

必死に天守閣を目指し、ある人は手を引いてもらいながら、ある人は手すりに頼りながら、やっとの思いでたどり着きました!

どうですか和歌山の城下町の景色は?(天守閣より)

お城の前で記念写真をパチリ

楽しい雰囲気が伝わってきますね~

正解は娘が石垣に隠れていました!

忍者になりきる娘
しかし子どもはホントに忍者が好きですね~

「行きはヨイヨイ、帰りはコワイ」で、坂道を慎重に下っていると、やっと桜を発見!例年より寒くて開花が遅れていたそうですが、やっと桜を見つけました!

初日の移動のお疲れを考慮し、お宿で夕食をいただきました!
皆さん今日はたくさん歩いて、お腹もぺこぺこの様でした。
 おいしく食事をいただき、明日に備え大浴場でゆっくり疲れを癒やし、皆さん早めに就寝されたようでありました。

挨拶する住職

中野さんの乾杯で宴会が始まりました!

締めのご挨拶は黒田さん

この記事が掲載されている寺報やすらぎ