宗祖親鸞聖人報恩講 令和3年9月5日~7日 ①9月5日

 今年も当寺の年間最大の仏事である「宗祖親鸞聖人報恩講」を9月5日から7日の日程でお勤めさせていただきました。昨年は新型コロナウイルス感染症拡大予防を講じて、規模縮小、時間短縮にてお勤めをいたしましたが、今年も残念ながら感染者数が高い数値を推移していることから8月27日に北海道に対して「緊急事態宣言」が発出され、特に札幌市は特定措置区域となり、大変緊張感のある中でのご法要となりました。昨年の7月から当寺はここまで予防対策を講じながら行事を再開しており、役員さんから、「いつもどおり予防措置をとりながら勤めよう。」との有り難いお言葉をいただきお勤めすることが出来ました。心から親鸞聖人を偲び、あるがままを受け入れて前に進んでいくという浄土真宗のみ教えを、この報恩講をお勤めしながらあらためて確認をさせていただきました。今年も年間の最大の仏事として総代さんをはじめとした役員の皆さん、門信徒の皆さんと共に、厳戒態勢の中、規模縮小、時間短縮にて三日間お勤めをさせていただきました。
 会中、総代さん、世話人さん、婦人会の皆さん、壮年会の皆さん、そして関係各位におかれましては、感染拡大予防に多大なご協力を頂戴致しましたこと、この場をお借りし御礼申し上げます。今年もいつもの年の報恩講とは違い、あまり華やかなことは出来ませんでしたが、この度も写真を多く掲載しましたので、その模様をご覧下さい。(住職記)

前日に婦人会の皆さん、壮年会の皆さんが準備に来て下さり、本当に助かりました!

あまり大勢で作業が出来ませんので、壮年会の役員の皆さんには 本当にご尽力を賜りました。ありがとうございます!

 既に北海道に入られていた布教使の谷川弘顕先生に、報恩講の前日に幼稚園職員に向けて研修会を開催し、ご講義をいただきました。コロナ禍でなかなか研修会も開けず、大変有り難いお話しを頂戴することが出来ました。若い先生方も本当に勉強になったと喜んでいました!

チャンスになると立ち上がったり、凡退すると座り込んだり、激しい動きで観戦してましたね先生~

緊急事態宣言下で宿泊先でのお食事提供が出来ないとのことから、お寺でお食事をとっていただき、ご接待させていただきました。ちょうど先生も私も愛する阪神タイガースが、永遠のライバル球団である読売ジャイアンツとの首位攻防3連戦がテレビ中継されていて、一緒に盛り上がりながら観戦出来たことは、本当に良き思い出となりました!(この3連戦は阪神の2勝1引き分けでした!巨人ファンの皆さんごめんなさい!)

9月5日 〈初逮夜法要〉

美しくお飾りをされた本堂にてお勤めさせていただきました

今年も壮年会の皆さんがおまいりされる方々の消毒や検温を行ってくれました。有難うございました!

法要の仕切り役である「会奉行(えぶぎょう)」をお勤めいただきました豊滝 清勝寺御住職様

初 逮 夜 法 要

初逮夜法要御導師 福住寺副住職長尾 光雲 師

娘も初日からお勤めさせていただきました

 初日のお勤めは「初逮夜法要」です。「十二礼作法」を依用してお勤めいたしました。御導師には福住 福住寺副住職様にお勤めいただきました。門信徒の皆様方、大きなお声でご一緒にご唱和くださいましたね!

 法要終了後、住職より初逮夜法要に際しご挨拶をさせていただき、休憩時間ののち布教使様をご案内し、ご法話をいただきました。 三日間、お天気に恵まれ、冷房を入れながら窓を開けて常時換気を行い、扇風機も使用するという厳戒態勢でお勤めいたしました。

初逮夜法要に際しご挨拶する当寺住職

第2会場(1Fホール)

第2会場(1Fホール)

 今年も法要会場はソーシャルディスタンスにのっとり、本堂(2階)とホール(1階)の2箇所を準備いたしました。受付も昨年のお盆の際に作製した飛沫予防のビニールを張り、帳場の皆さんの安全と、おまいりされる皆様の安全を確保いたしました。

今年度報恩講布教使 兵庫教区 神戸湊組 高松寺谷川 弘顕 師

 谷川先生には、2017年以来4年ぶり3度目のご出向のご縁を賜りました。この度は新型コロナウイルス感染症拡大によって緊急事態宣言が発出される中での報恩講、北海道にお越しいただけるかとても心配でありましたが、宣言発出以前より北海道に報恩講布教(うちの他に三ヶ寺のご縁がありました)で既に入られていたこともあり、何事もなくお越しいただくことが出来ました。先生との再縁を楽しみにしていたご門徒様がたくさんいらっしゃり、にこやかなお顔で聴聞される姿を見て、あらためて良かったなあと安堵しておりました。
 先生は、浄土真宗の深きところを大変分かりやすく、そして明快にお紐解き下さいます。「うん、うん」と大きく頷きながら聴聞される多くの門信徒の姿からコロナ禍で様々なことが困難となり、不自由な生活を送る中で、何かしら一筋の光が見えたような気がした尊いご縁でございました。

 あっという間に二席のご布教のご縁をいただきました。今年は夜座を復活し、午後5時から今年度門信徒物故者追悼法要をお勤めいたしますので、しばしの休憩時間をいただきました。これでお帰りになるご門徒様へ京都のお菓子をお土産としてお持ち帰りいただきました。

婦人会の皆様にお手伝いいただきお土産のお菓子をお配りいただきました

 今年も昨年に引き続き、コロナ禍で困窮する農家さんの支援として、白石にある「スイーツ DECO いるむ」さんのドーナツと契約農家さんからお持ちいただいた「ミニトマト」の販売を行いました!
 今年は幼稚園のおともだちはもちろんのこと、近くの小学校の子供さん達も噂を聞きつけ、たくさん来てくれました! 今年もあっという間に完売してしまいました。ご協力有難うございます!
 今年も大きな催しは出来ないだろうと予想し、初日は この「スイーツDECO いるむ」さんのドーナツとミニトマト販売、二日目からは有名な「キッチンカー」にお越しいただき、スイーツの販売をテイクアウトオンリーで開催させていただくことにいたしました。明日も楽しみです!とても美味しいトマトとドーナツでした!皆さんのご協力に感謝です!

休息時間におどけて写真を撮る藤岡法務員と西区 證誓寺副住職(同級生なんです!)

同じく休憩時間に外のテントでくつろぐ暉峻法務員と新晃葬祭の渡辺さんと青山葬祭の青山さん

 午後5時より、昨年はこの報恩講でお勤めすることが出来なかった「今年度門信徒物故者追悼法要」を音楽法要にてお勤めいたしました。御往生された大切な方のお名前が入った「灯び」(法名と俗名)をご参詣いただきました皆様方を代表して、ご遺族の皆様にお供えいただきました。谷川先生よりお寺に初めて足を運んで下さった方にも分かりやすいご法話を頂戴いたしました。涙を流し聴聞される姿を見て、本当に良きご縁であったと感じながら私もお聴聞させていただきました。

「灯び」をお供えされるご遺族の皆様

この記事が掲載されている寺報やすらぎ