宗祖親鸞聖人報恩講 令和3年9月5日~7日 ④生前院号伝達式・報恩講アラカルト

 引き続き、今年度生前院号申請のご希望があった方へご本山からご下付いただきました院号を伝達する「生前院号伝達式」を執り行いました。今年は島津久子様が申請をされ、住職より書状と院号法名、並びに記念式章を伝達させていただきました。年々、生前院号の申請をご希望なさる方が増えております。

生前院号は、帰敬式(ききょうしき)を受式され法名をいただいていなければ申請することが出来ません。京都のご本山本願寺では毎日執行されております。地方では特別法要等の際に催されますが、いつ行われるかは不確定であります。当寺ではコロナ禍以前は二、三年に一度の頻度でご本山への団体参拝旅行を企画しておりました。その旅行の際に帰敬式を受式されるのが一番確実かと思いますので、生前院号申請ご希望の方は、是非ともコロナが落ち着いて開催される団体参拝にご参加下さい。

 布教使の谷川先生に最後のおとりつぎをいただきました。あっという間の三日間ではありましたが、浄土真宗のみ教えの深きところを分かりやすくご教示いただき、またそのみ教えが普段の生活に繋がっていくことを明快にお紐解きいただきました。感銘を受けられ、慶びの笑顔で感想を話してくれる多くの門信徒の皆様の姿が本当に印象的でした。
 先生はけじめ(年齢的、体力的)として、今後のお約束はされないとのことでしたが、心と体のタイミングが合えば、再びご縁をいただけるかもしれません。いずれにしましても、大切なご法体でございます。くれぐれもご自愛いただきまして、益々のご活躍を念じております。この度は誠に有難うございました! (住職記)

報恩講アラカルト

ご出勤いただきましたご法中の皆様もお土産にとたくさんお買い求めいただきました(左 眞願寺御住職様)

夕方まで大盛況だった「ドーナツDO」さんのキッチンカー お店は本郷通りにあります!

お土産の京都のお菓子は京都八つ橋の西尾さんでした インターネットでお買い求め出来ますよ

三日間通って下さった伊藤さんと河村さん仲良くお帰りのバス待ちです

近所の小学生も遊びに来てくれましたみんなでいても携帯電話片手にコミュニケーションを取る・・・現代風ですね(笑)

 最後に今年の報恩講のお荘厳をご覧下さい。毎年、お華は総代の粟井さん、お供物等は住職はじめ法務員で頭をひねりながらお飾りをさせていただいております。昔から「本当の信心は美しい荘厳から生じる」と申します。整った荘厳を目指し毎年毎年アイディアを生みだし、古式に則る形でお飾りさせていただいております!

御 本 尊 お 荘 厳

御本尊のお供物は三色餅一対、落雁二対、お菓子四対でした

今年は粟井さんに立華をお願いしました。山から形の良い松を切ってくるところから始まります。その松はお隣の智徳寺(お東さん)さんのご門徒さんの山から頂戴しております。かっこいいでしょ!お供物のお菓子、やはり今年は空前のブームとなった「鬼滅の刃」ははずせないだろうということで、お飾りしてみました!

親鸞聖人前お荘厳

三色餅一対、落雁三対

落雁三対 近くで見るとキレイでしょう?

御代前お荘厳 紅白餅一対、供物籠一対(お菓子)

右余間 御絵伝(親鸞聖人伝絵)

 左余間 安楽寺歴代住職前荘厳 紅白餅一対、供物籠一対(お菓子)富山県親戚御寺院より梨 若坊守生家から五勝手屋羊羹をいただきました

報恩講とは

 宗祖親鸞聖人への報恩のために、毎年、その忌日の六日前から忌日当日までの七昼夜にわたって営まれる仏事で、御正忌ともいう。現在京都のご本山では新暦により一月九日から十六日まで営まれております。京都の本山、地方の別院(直属寺院)、そして一般寺院、近年、北海道では少なくなりましたが、ご門徒のお宅でもお勤めされるという、ひじょうに珍しい四層構造で営まれる仏事であります。北海道は冬になると雪が降ってお詣りが大変ということもあり、夏から秋までの間に勤められるお寺が多く、また、年間の中で一番大きいお寺の仏事であり、参詣者の数も一番多い行事であります。当寺の日程は毎年九月五日~七日の三日間お勤め致しております。安楽寺のご門徒であるならば、お一人一座は必ずおまいりするようお願い致します。

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