法要に先立ち、本堂のちょうど裏にあるお部屋(安楽精舎)にて、出勤法中の皆様へ、会奉行(えぶぎょう)の清勝寺住職 岡 様より差定(さじょう 法要のプログラム)説明が行われます。ここで法要でお勤めするお経の確認や、法要の流れ、動作(所作等)の確認させていただきます。法要前のとても重要な時間であります。
親子三代に渡ってお世話になっております、豊滝 清勝寺住職 岡 紘雅 師
安楽寺の法要全てを差配いただく会奉行というお役を大変長い間お勤めいただいております
娘も真剣に差定説明を聞いておりました
初日の司会を担当して下さった壮年会会員樋口恵司氏より当日の法要プログラムの説明等をいただき、いよいよ午後1時30分定刻に行事鐘の鐘の音が響き渡り、今年度の報恩講が始まりました。初日最初のお勤めは「初逮夜法要」です。
報恩講開座にあたり、総代さん、坊守、前坊守、婦人会会長に献供、そして法中の皆様にお手伝いいただき、伝供(てんぐ)の作法を用いて、親鸞聖人の御影前をお荘厳させていただきました!
第1日目司会 樋口恵司さん(壮年会)
昨年に引き続き司会をお勤めいただきました
まずはじめに総代長の山根さん、副総代長の持本さんにお光りをお供え頂きました
坊守、前坊守による献華
総代の粟井さんにお香をお供えいただきました
婦人会会長の水口さんに大仏飯をお供えいただきました
ご法中の皆様の伝供の作法によってお供え物が運ばれ、最後は会係の手によって親鸞聖人の御前にお供えされます
初逮夜法要の御導師の手によって、ご本尊阿弥陀如来様の御前に御仏飯がお供えされました
初逮夜法要の御導師の出倉和光師と法務員の藤岡君は学友であり、この度、当山の報恩講で上供というお作法を二人で行ってくれたことは大変良いご縁でありました
初逮夜法要
御導師 證誓寺住職
出倉 和光 師
初逮夜法要
※出倉くんは現在、京都の中央仏教学院で学業に勤しんでおられます 当寺法務員の藤岡君とは学友であります この度初めて報恩講での御導師をお勤め頂きました 私自身(当寺住職)も初めて導師をお勤めさせて頂いたのが證誓寺様の報恩講で、その恩返しではありませんが、初めての御導師を当寺でお勤め頂きました 有難いご縁でありました
初逮夜法要は、西区西町 證誓寺の若院 出倉和光師が御導師をお勤めくださいました。 「十二礼作法」を依用し門信徒の皆様とご一緒にお勤め致しました。
御導師には登礼盤の前に、上供という、ご本尊阿弥陀如来の御前に御仏飯をお供え頂くお作法をお勤めいただきました。
引き続き、この一年間で往生の素懐を遂げられた方々を偲び、ご遺族の皆様と共に当山門徒物故者追悼法要が当寺住職御導師のもとお勤めされました。
ご遺族の皆様には、参詣者を代表して呼び出しによるお焼香を頂戴致しました。 大変厳粛な中に法要がお勤まりになりました。
門徒物故者追悼法要
御導師 当寺住職
仏様を中心に、御法中の皆様が順に花びらを散らし讃嘆するお作法「行道」を用いたお勤めをさせていただきました
昨年に引き続き 娘が会係として「賦華籠(ふけろう)・撤華籠(てっけろう)」という、御導師が使用する華籠(けろう)を作法中に御用意して、使用後に撤っするというお作法を行ってくれました
全てのご遺族を載せることは出来ませんでしたが 多くのご遺族様にお焼香をいただきました
今年度報恩講布教使 鹿児島教区 善福寺住職
長倉 伯博 師
身振り手振りでおとりつぎされる長倉先生
必ず身近に迫る課題を、熱心にお伝えくださいました! 聴聞されるご門徒の多くが目頭を押さえておられましたね
この度初めてのご縁を賜りました鹿児島県 善福寺住職 長倉伯博(ながくら のりひろ)先生は、地元鹿児島で医師や看護師と共に「鹿児島緩和ケア・ネットワーク」を立ち上げ、医療チームをの一員として、終末期の患者やその家族のケアに取り組む他、全国の宗教団体や大学等で、宗教と医療の終末期医療における協働を呼びかける臨床僧としてご活躍され、大変ご多忙の中、 3年前にお約束をさせていただいたご縁でありました。待望のご来院であります。
浄土真宗の教えを根底とした先生の終末期の患者さんやご家族とのご縁を、明快にお聞かせいただき、やがて必ず訪れるであろう課題を真剣にお考えになるご門徒さんの姿、そしてすでにその経験をされたご門徒のさんの姿、そして感銘を受け、涙するご門徒さんたちの姿を拝見し、本当に良きご縁であったと感無量でありました。
ご法話は基本40分1席の前半後半合わせて2席行います 合間におやつタイムがあるのですが、初日はお饅頭でした 婦人会の皆様にお配りいただいております 有難うございました
皆さん緊張も解け、楽しそうに談笑されながら召し上がってましたね
なにやら楽しげに会話を交わしながら、翌日のおときの仕込みをされておりました
中野さんの笑顔 いいですネ~ 笑笑
午後6時から第一初夜法要をお勤め致しました。御導師は、富山県 妙傳寺 四下順文(よつもと じゅんぶん)師でありした。毎年遠く富山県からご出勤して下さっております。後述しておりますが、秋季永代読経会法要の御講師としてご来院いただきました。
第一初夜法要
御導師 妙傳寺 四下順文 師
第一初夜法要
第一初夜では「往生礼讃 日没偈」という難しいお勤めをします 毎年みなさんがんばってついて読んでくれていますね
お初夜のご法話も涙なみだでしたね・・・。ご自分の経験と重なったのか、聴聞されていたほとんどの方が涙を流しながら、先生のお話しに耳を傾けておられました。総代のお一人が照れながら、「鬼の目にも涙だ・・・。」と言って涙を拭かれていた姿が印象的でした。
昨年から後夜(ごや)の法要を壮年会の皆様にお勤めしていただいております。。調声人(ちょうしょうにん)を黒田会長、両脇に中野副会長、佐々木事務長がついてくださり、「讃仏偈」をみなさんとお勤めいたしました。
最後に、今年の春からお勤めいただいている藤岡君の故郷から「佐賀錦」という銘菓を報恩講に際してお贈りいただきました。お詣りいただいた皆様方にお裾分けして初日のご縁が終了しました。