宗祖親鸞聖人報恩講 第2日① 令和元年9月5日~7日

9月6日 大逮夜法要・第2初夜法要(灯火のつどい)

 二日目を迎えました。この日も皆さん朝早くからご参集下さり、準備にいとまがない感じで、司会役の方、呈茶接待の皆さん、婦人会のみなさん、壮年会のみなさん、それぞれの持ち場の準備を急いで行って下さいました。

 私(住職)も毎年この二日目の午前中に本堂のお荘厳をカメラに収めております。昨年は地震でせっかくお飾りしたお荘厳が、たった一日でメチャクチャになりましたので、今年はいろんな思いを込めて、シャッターを切りました。ご覧下さい!

本堂内陣 御本尊前荘厳

御代前荘厳

御開山前荘厳

右余間荘厳

左余間荘厳

御本尊前荘厳 近影

お供物は三色餅一対・落雁二対・お菓子三対

落雁には宗派の紋である下がり藤が施されております

この蓮は8月に住職を継職された石狩 信敎寺の石田えり子さんが手作りして下さいました!

御開山親鸞聖人前荘厳 近影

こちらのグラデーションがキレイな落雁は福岡県の楽心堂さんがお作り下さいました 地震の時には修復等 大変お世話になりました

御代前荘厳 近影

右余間 親鸞聖人御絵伝近影

右余間(安楽寺歴代住職御影)近影

毎年、富山県の親戚寺院様から、「呉羽梨」岩内専念寺様から「らいでんメロン」を頂戴しお供えさせていただいております

 お昼が近づき、だんだんと慌ただしくなって参りました。厨房はもちろんのこと、帳場(受付)も札幌組の報恩講参拝スタンプラリーでお越しの皆様の対応でてんやわんやでしたね。あみだ堂仏具店のお店も賑わいを見せ、呈茶接待で抹茶を召し上がる方々も沢山いらっしゃいました!

厨房はいつも通り慌ただしかったです

帳場(受付)も忙しそうでした!

あみだ堂仏具店のお店も賑わっていました!

いつも呈茶接待のお手伝いを頂戴しています!

呈茶接待でおくつろぎになる布教使様と乗善寺住職様

残念ながらお庭での野点は開催できませんでしたが、呈茶接待は大変賑わっておりました!

壮年会の「甘味処あんらく」も仕込みが大変そうでした! 副総代長の持本さんが帳場の皆さんにアイスクリームを差し入れされておりました! 美味しそうですネ!

 正午になり、おときの時間となりました。皆さん、わいわい楽しくおしゃべりしながら召し上がっておりました!
 同じ食べ物を同じ時間に同じ思いでおまいりされる方々が食すということは、本当に大事だなあと思いながら、皆さんのお姿を拝見しておりました。

 今日のおときは、キュウリと菊の酢の物、茄子の煮浸し、親鸞煮染め、マイタケご飯におつゆ、そしてのっぺでした。のっぺは親鸞聖人があずきがお好きだったところから由来しております。親鸞煮染めは、椎茸が頭にかぶる笠、ゴボウがツエ、大根がお身体、そしてにんじんが血染めの草履を表しているそうです。親鸞聖人が徒歩でお念仏の教えを広めるためにご苦労なさった姿と言い伝えられております。

大逮夜法要

 報恩講のクライマックスである、大逮夜法要が午後1時半よりお勤まりになりました。御導師は江別市眞願寺住職 石堂了正師でありました。
 お勤めは「宗祖讃仰作法」を門信徒の皆様とお勤め致しました。親鸞聖人七五〇回大遠忌法要の際に、はじめての方でも拝読しやすく作曲されたお勤めです。

第二日目司会 樋口寿美子さん(婦人会副会長)

法中さんの控えの間にて 色とりどりのお衣ですネ

報恩講の裏方チームです!(会係のみなさん)

宗祖讃仰作法をお勤め致しました!

大逮夜法要にはたくさんのご参詣を賜りました ありがとうございます!

大逮夜法要 
御導師 眞願寺 石堂了正 師

大逮夜法要

御導師は内陣へ入堂し、親鸞聖人御影前で御焼香、そして阿弥陀如来様の前に上供という御仏飯をお供えされる作法を行ってから登礼盤されました

当寺の報恩講は全ての法要に雅楽を用いております。雅なる音色で毎年法要に花を添えてくれています 讃嘆衆(楽人)は当寺住職の先輩、同級生、後輩の方々が全国各地より駆け付けてくれております

皆様、大きな声でご唱和下さってましたね!

ちょっとおすましした顔でカメラの方を向いていましたね なんとなく自覚が出てきたのでしょうかね?

 法要終了後、住職よりご挨拶をさせていただきました。布教の準備をしている間、娘のプチ写真撮影会のようになってしまって恐縮でした・・・。
 きちんとお座りして、平座の姿勢をとって写真に納まる姿を見て、なんとなく自覚みたいなのが生まれてきてるんだなあと感じました。皆様のお育てのおかげであります。有難うございます。
 二日目のご法話も、皆さん目頭を押さえながら、そして先生のお話しを聞き漏らさぬよう真剣に聴聞される姿、とっても素晴らしかったです。南無阿弥陀仏

 ご法話のお休み時間にお茶とおやつを婦人会の皆様がお配り下さっているときに外から「キャッ、キャッ」とこどもの声が聞こえるので行ってみると、幼稚園のこどもたちが、壮年会の「甘味処あんらく」に来てくれ、かき氷やポップコーンを食べながら騒いでおりました!「園章先生! おまつり?」ときかれ、「う、うん、しんらんさまのおまつり・・・」と言ってしまいましたが、伝わっていいるかどうか・・・。来年もやるからおいでよー!と言って、その場を離れましたが、今度はホールから楽しげな笑い声が・・・行ってみると婦人会の皆様が、おときの準備の真っ最中でした。楽しげに冗談を言いながら作業をされていましたね。有難うございます。

 ひとしきり写真を撮って、本堂へ行くと、「第二初夜法要 灯火のつどい」の準備を総代の粟井さんを中心に行っておりました!
 特別な荘厳壇に水を張り、お華を活け、おまいりなさるご遺族のために、美しく飾られていきました。

夜のおときはカレーライスでした! 美味しそうです!

こども達も喜んでいただいておりました!

 楽しいおときの時間が過ぎ、定刻午後6時より「第2初夜法要 灯火のつどい」がはじまりました。この一年間に大切な方々を亡くされたご遺族と一周忌を迎えられたご遺族が大変多くご参詣下さいました。

この記事が掲載されている寺報やすらぎ