春季彼岸永代読経会 令和4年3月20日~23日 お彼岸アラカルト

 一昨年の「秋季永代読経会法要」から、ご門徒の皆様からお集めさせていただく御仏供米を、事情があってお家にいられなくなったこども達の生活を支えている施設である熊本県水俣市の「光明童園(ひかりどうえん)」さんにお贈りさせていただいております。あみだ堂さんのご協力をいただき、子どもチャリティー事業の一環でお作りになっているレトルトカレーと共に、熊本のこども達にお届けいたしました。
 この度の「春季彼岸永代読経会法要」の際にお集めさせていただきましたお米も先日、またカレーと共にお贈りさせていただきました! 「光明童園(ひかりどうえん)」の施設長は京都時代の私の同期で、母体は水俣市の西念寺さんというお寺です。現在、私達の宗派では「こどもの貧困問題」に注視し、全国的にこの問題に取り組んでいます。
 いまコロナ禍で、なかなかお寺での「おとき(食事)」が出来ませんので、なんとかご協力できないものかと考えておりました。このような形であれば、お寺全体でご協力できる、またあみだ堂さんをはじめ、仲間で支援できると考えご協力をお願いしたところ、快く引き受けて下さいました。
 今後も続けて参りたいと思いますので、特段のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

こどもたちからお手紙をいただきました。とてもよろこんでくれたようです!

 法要期間中、壮年会、婦人会の皆様にたくさんお手伝いをいただきました。
 壮年会は、玄関にて参詣される皆様お一人おひとりに手指消毒をし、検温のご協力などを行っていただきました。
 婦人会は、お茶(ペットボトル)を配ったり、お土産のお菓子を配ったりと様々なお手伝いをいただきました。
 帳場の皆様も受付業務や御仏供米の整理など様々な業務を行っていただきました。
 皆様本当に有難うございました!

 法要に欠かせないのが、仏様の前を美しく彩るお華やお供物。特に総代の粟井さんには大変長い間、お華を活けていただいております。今年は特にロシアのウクライナへの突然の侵攻に際し、特に子供達が泣いている姿を見て、心に喫するものがあったようで、ウクライナの平和を願い、ウクライナ国旗の色で春のお彼岸のお華を立ててくださいました。御年90歳ですが、その発想の豊かさに感銘を受けると共に、素晴らしいお心の持ち主だと、あらためて感じたことでございます。有難うございました!

新晃葬祭の渡辺社長を弟子と呼び、入念な下ごしらえをしてお華を立てていきます。細かい作業を有難うございました!

お供えするお華も、お供物もしっかりとした下準備があって、美しい荘厳として出来上がっているのです。本当の信心は正しい荘厳から沸き上がってくるんだと言われる所以であります。

この記事が掲載されている寺報やすらぎ