宗祖親鸞聖人報恩講 令和5年9月5日~7日 9月4日(準備)・5日

 今年も当寺の年間最大の仏事である「宗祖親鸞聖人報恩講」を9月5日から7日の日程でお勤めさせていただきました。
 この度は、親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年記念慶讃法要を日程の中で勤修することがコロナ禍以前より決定しており、どのような形であっても親鸞聖人の御誕生と浄土真宗という教えが開かれたことをお祝いさせていただこうと総代さんをはじめ、役員の皆様方、そして門信徒の皆様方のご理解とご協力を賜り、無事に円成することが出来ました。
 布教使様には遠く奈良県より和氣秀剛師(圓光寺住職)にご出向を賜り、おとりつぎのご縁をいただきました。本当に久しぶりのご来院となり、門信徒の皆様再縁を大変喜ばれておりました。また、法要に花を添えるために、こちらも本当に久しぶりとなった雅楽の奏楽もいただき、大変賑々しい三日間となりました。有縁の皆様と頂戴できたこの勝縁、いつもの通り写真をたくさん掲載して、法要の模様をお伝えいたします。 (住職記)

九月四日 〈法要準備〉

 報恩講前日に壮年会の皆さんに、境内清掃やのぼり、本堂の幕、そして新たに新調した塀に掛ける幔幕掛けなど、大変お暑い中お手伝いをいただき、本当に助かりました! 特に幔幕を掛けるために外塀の清掃から始まり、することがあり過ぎて、申し訳ない感じでしたが、さすが壮年会のみなさん! あっという間に作業が終わり、明日の本番を待つだけとなりました。
 外の準備が終わり、本堂でお供物作りなどを行いました。数日前から準備をしておりますが、例年、前日に総仕上げを行っております。
 画像はゼリーをきれいに形を決めて貼り付けているところです。

九月五日 〈園児参拝〉

 初日の午前中に、厚別幼稚園・第2あつべつ幼稚園のこどもたちが、報恩講におまいりに来てくれました。お光り(花あかり)やお花、お供物、お香をお供えして、正面をきれいに飾ってくれました! 

小さいおともだちは1階ホールで画面を通しながらおまいりしました

園長より挨拶

 園長先生のお話しの後に、布教使の和氣先生からしんらんさまのお話しをお聞かせいただきました。こども達はうん、うんと頷きながら聞いておりましたよ。

布教使の和氣先生からこども達に大変分かりやすいお話しを賜りました

真剣に耳を傾け、お話しを聞いていましたね

 最後に一人ずつお焼香をして、壮年会のおじさん達から、「よくおまいりしてくれたね!」と参拝のおみやげとしてお菓子をこども達に配っていただきました!

 今年も卒園記念作品として、各幼稚園の年長さんが、「しんらんさま童形像」を貼り絵で作成してくれました!最後に記念撮影をして園児参拝が終了いたしました。

厚別幼稚園の年長さん

第2あつべつ幼稚園の年長さん

 法要開始時間が近づき、参詣されるご門徒の皆様が到着され、呈茶接待のお抹茶をいただいたり、キッチンカーでお買い物をされたりと、思い思いでお過ごしに成られていました。

 今年も「可愛井カフェ」さんと「えべたこ」さんが来てくれました!「可愛井カフェ」さんには泡おやきやくず餅ドリンク、「えべたこ」さんにはたこ焼きなどを販売していただきました。皆さん喜んでくれましたよ!

初日の司会をお勤めくださった樋口寿美子さん

布教使の和氣先生から法要開始前にご法話をいただきました(WELCOME 法話)

九月五日 〈大逮夜法要〉

 さあいよいよ法要がお勤めされます。初日のお勤めは親鸞聖人750回大遠忌法要の際に制定された「宗祖讃仰作法」をおまいりいただきました皆様とお勤めいたしました。御導師は相焼香寺院であります江別市 眞願寺様がお勤めくださいました。

御導師 眞願寺住職 様

久しぶりにお仲間のご法中の皆さん全員にご出勤賜りました

讃嘆衆の皆様も本当に久しぶりです

会奉行の清勝寺様もお元気でした

宗祖讃仰作法をお勤めいたしました

門徒総代長 山根さんの焼香

前坊守は負傷して車イスでのおまいりでした

副総代長 持本さん・坊守の焼香

開座にあたり住職よりご挨拶をさせていただきました

今年度報恩講布教使 奈良教区 吉野西組 圓光寺 和氣秀剛師

 布教使の和氣秀剛師(奈良教区 吉野西組 圓光寺住職)におかれましては、2018年の報恩講、そして2019年の秋季永代読経会以来のご出向のご縁を賜りました。先生は現在、全国を布教で巡回しながら、中央仏教学院の講師としてご活躍なさっております。お父さんの時代から当寺とは大変親しくご縁を頂戴しております。先生のご法話は、初めての方にも大変分かりやすく平易なお言葉を用いて浄土真宗の深きところをお紐解き下さいます。多くのご門徒の皆様様が、大変楽しみにして、この再縁を待ち望んでおりました。本当に良きご縁であり、あっという間の三日間でありました。

 しばしの休息の後、今年度の門信徒物故者追悼法要を夕刻からお勤めいたしました。休憩時間に、総代の粟井さんを中心に呈茶接待を催してくれました。皆様、お抹茶をいただきながら歓談したり、布教使様と旧交をあたためたりと、思い思いにひとときをお過ごしになられていましたね。

九月五日 〈今年度門信徒物故者追悼法要〉

 午後5時30分より、「今年度門信徒物故者追悼法要」を音楽法要にてお勤め致しました。
 本来ならば、当寺住職が導師にてお勤めいたしますが、今回は佐々木法務員を導師として声高らかにお勤めいたしました。
 御往生された大切な方のお名前が入った「灯び」(法名と俗名)をご参詣いただきました皆様方を代表して、亡き人へ思いをはせながらご遺族の皆様に御供えいただきました。

 音楽法要のオープニングの後、物故者ご遺族の皆様に亡き人の「法名」が記されたクリスタルグラスに灯されたお光りをお供えいただきました。
 続いて、今年一周忌を迎える方々、そして一般参詣者の皆様にも花あかりの灯火をお供えいただき、正面の荘厳壇を美しく飾っていただきました。

「灯び」をお供えされる物故者ご遺族の皆様

門信徒物故者追悼法要「音楽法要」

布教使の和氣先生より追悼法要に際し、ご自身のつらいお別れの経験を通しておとりつぎいただきました

亡き人への思いをはせながら、布教使様のお話しにうん、うんと頷かれてご聴聞される姿が印象的でした

 ご法話終了後、ご参詣いただきました皆様にお焼香をいただき、本日の法要プログラムの全てが終了いたしました。総代さんをはじめ、婦人会・壮年会の皆さまのご協力により、無事初日のご縁をお勤めすることが出来ました。有難うございました。

この記事が掲載されている寺報やすらぎ