宗祖親鸞聖人報恩講 令和5年9月5日~7日 9月7日・報恩講アラカルト

九月七日 ご満座〈満日中法要〉

 最終日、午前11時より満日中法要(御満座)がお勤まりになりました。
 今年の夏は本当に暑く、9月に入っても暑さが落ち着かない日々が続いておりました。そんな気候でも、お寺にとって年間で一番大切な仏事である報恩講、そして今年は、親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年記念慶讃法要を総代さんをはじめ、役員さん、婦人会の皆さん、壮年会の皆さん、そして多くのご門徒の皆様のお力添えを頂戴し、満日中のご法要をお迎えさせていただきました。感無量の中に御導師を勤めさせていただきました。

最終日の司会は壮年会の寺林さんでした

会奉行をお勤めいただきました清勝寺様 お元気で何よりでした!

満日中法要(ご満座法要)
満日中法要は「奉賛大師作法」第2種を依用しお勤めさせていただきました

娘の寧々もお役をしっかり勤めてくれました

住職より御礼言上

 法要終了後、当寺を代表して住職より、布教使様、ご法中の皆様へこの度のお礼を申させていただきました。久しぶりにご縁の深い皆様にご出勤を賜り、賑々しくお勤めが出来たこと、大変嬉しく思います。
 布教使様には、報恩講最後のおとりつぎを賜りました。次は4年後の2027年に報恩講布教に御出向いただけます。

住職よりご門徒の皆様へご挨拶

今年度布教師 和氣 秀剛 師
(奈良教区 吉野西組圓光寺住職)

最後の先生のおとりつぎ

門信徒の皆様の真剣に聴聞される姿がとても印象的でした!

最後に門徒総代長 山根 勸さんよりご参詣いただきました皆様へご挨拶をいただきました

 今年度の報恩講が終了いたしました。2020年から長いコロナ禍となり、この3年間は規模縮小・時間短縮の中で報恩講をお勤めいたしました。今年は5月に新型コロナウイルス感染症が法制上2類から5類へ移行し、マスク着用、手指消毒など緩和される事柄も増え、少しずつ日常を取り戻してはおりましたが、まだおときを大人数でいただいたり、出来ないことも沢山ありました。しかしながら、どんな形であっても、親鸞聖人の御誕生と、浄土真宗という教えに出遇えた慶びを表現するご法要をなんとかお勤めしようという総代さん、役員さん、教化団体の皆様、そして多くのご門徒の皆様の温かいご理解とご協力によって、この度お勤めすることが出来ました。心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。 (住職記)

報恩講とは

 宗祖親鸞聖人への報恩のために、毎年、その忌日の六日前から忌日当日までの七昼夜にわたって営まれる仏事で、御正忌ともいう。現在京都のご本山では新暦により一月九日から十六日まで営まれております。
 京都の本山、地方の別院(直属寺院)、そして一般寺院、近年、北海道では少なくなりましたが、ご門徒のお宅でもお勤めされるという、ひじょうに珍しい四層構造で営まれる仏事であります。
 北海道は冬になると雪が降っておまいりが大変ということもあり、夏から秋までの間に勤められるお寺が多く、また、年間の中で一番大きいお寺の仏事であり、参詣者の数も一番多い行事であります。当寺の日程は毎年九月五日~七日の三日間お勤め致しております。安楽寺のご門徒であるならば、お一人一座は必ずおまいりいただきますようお願いいたします。

報恩講アラカルト

 今年の報恩講のお荘厳です。親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年記念慶讃法要に際し、その記念事業として新調していただいた五色の打敷をお掛けし、立華はもちろん総代の粟井さんが立ててくれました!お供物は楽心堂本舗さんがこの打敷に合わせて落雁のデザインをおこしてくれ、オリジナルの落雁をお供えいたしました。ご門徒の皆様には近くでなかなか見られなかったこともあり、画像で荘厳な雰囲気をお伝えしますね。

御 本 尊 お 荘 厳

御本尊のお供え 右から落雁・お菓子・リンゴ(赤・青)・みかん

真ん中はゼリーなんですが、七宝焼きをイメージして飾りました

親鸞聖人前お荘厳 5月にこの法要の為に楽心堂本舗さんに御出向いただき落雁作成のワークショップを開催いたしました 協力いただいた皆様が作成してくれた落雁をお供えしました!

御代前お荘厳

左余間 安楽寺歴代住職前荘厳

左余間 富山県の親戚寺院の皆様から頂戴した呉羽梨をお供えしました

楽心堂本舗作製 オリジナル落雁

お寺様の控室もお飾りしました

こちらもこの度の親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年記念慶讃法要の記念事業として新調された幔幕(まんまく)およそ100m以上となります これから毎年報恩講の際にお掛けいたします

こちらは滅多に見られないお寺様の控室の様子です。衣に着替えてから差定説明といって、法要の仕切り役である会奉行様から法要の詳細な説明をいただきご出勤なさいます

法要の際に使用する華籠(けろう)花びらを模した華葩(けは)が沢山入っていますね

お寺様もたくさん購入してくれました!有難うございます!

法要が終わりご法中の皆様もお抹茶を召し上がっていただきました!

この記事が掲載されている寺報やすらぎ